ナポレオン6世について
2018年01月31日 (水) 20:37
 ちょっと補足説明をしておきます。

 幾ら何でも、と言われる方が多々おられそうですが、史実でも、ナポレオン6世ことルイ・ナポレオン・ボナパルトは、祖国フランスのために、とフランス外人部隊に志願して奮戦しておられます。
 私が調べる限り、詳細を記載した日本語書籍は無いみたいで(私が最初に知ったのは「第二次世界大戦、あんな話こんな話」という日本語書籍の中における、ナポレオン6世(書籍中ではボナパルト王子)が、第二次世界大戦において、フランス外人部隊に所属して戦ったという短い紹介の中からです。)、ネット情報に頼って、人物像を作ることになりました。

 そうは言っても、小説中で描く以上、ちょっと色々と史実と変えています。
 例えば、史実ではナポレオン6世は、フランス外人部隊では下士官だったみたいなのですが、ダヴー大尉と頻繁にナポレオン6世がやり取りをしては、ナポレオン6世が下士官では微妙に不自然になるので。
(そもそも、ダヴーを中尉にしておけば小隊長という事になり、ナポレオン6世が下士官でもやり取りの不自然さが緩和されたのですが、ダヴーを大尉に昇進させてしまったので、中隊長にせざるを得ず、中隊長と転任先の下士官が頻繁にやり取りするのはおかしい、と私には思えました。)
 そういったことから、ナポレオン6世は、母方の縁でベルギーで士官教育を受けており、少尉に任官していることにしました。

 他にも、史実の第二次世界大戦当時のフランス外人部隊に詳しい人からはツッコミどころ満載の改変をしていますが。
 そもそもこの世界の第二次世界大戦は、独ソと共産中国が手を組み、英仏米日等の連合国と戦う、という史実とはかけ離れた第二次世界大戦になっていますので、どうか史実とは違う歴史をたどった世界の事だから、と少しゆるく見て下さるようにお願いします。
コメント全5件
コメントの書き込みはログインが必要です。
山家
2018年02月01日 19:45
 いろいろとコメントをありがとうございます。

 現在のボナパルト家の家長という観点からすると、ナポレオン7世が現代のボナパルト家の家長なのですが、ナポレオン6世と、その長男との間に長男の再婚を巡ってトラブルがあり、ナポレオン6世が長男の長男、つまり自分の孫をナポレオン7世として指名したことから、現在、ナポレオン6世の長男と、ナポレオン6世の長男と長男、それぞれがナポレオン7世を名乗る事態がネット情報によれば発生しているみたいです。
 とは言え、ナポレオン6世の長男にしても、自分の死後の後継者として、自分の長男(つまり、ナポレオン6世の長男の長男)を指名しているので、何れはボナパルト家の家長は1人でまとまると思われます。

 翔平様、いつも詳しいコメントをありがとうございます。
 フランス外人部隊が基本的に連隊編制までなのは私も分かっていたのですが、それだとどうしても他の師団の指揮下に置かれてしまい、外人部隊の雰囲気が小説的に出にくいので、敢えて師団編制をこの世界では取らせてもらいました。

(小説的な小理屈になり、余り説得力がないと自分でも想いますが。
 第二次世界大戦でフランスが敢闘するのを見た世界に散らばる外国籍のフランス系の方々が、フランスの為にとフランス外人部隊に大量に志願してきたこともあり、フランス外人部隊の規模が大きくなり、師団編制が可能になったという設定です。
 それでも、忠誠心の担保等を考えれば、外人部隊とフランス人の部隊と組み合わせて師団編制すべきではないか、と言われれば、その通りなのですが。)

 どうかよろしくお願いします。
翔平
2018年02月01日 00:07
補足です。外人部隊はフランスの植民地拡大や植民地統治用の部隊として使われたわけですが、何故彼らはそのように使われたかということについての理由があります。当初から不良外国人の国内からの一掃と同時にフランス人の血を流さずに植民地拡大を行うという一石二鳥の大変解りやすい冷酷なコンセプトに基づいて作られました。ですから戦時を除いて基本的に本国内にはおかれませんでしたし師団編成まで行われないのです。
D・H
2018年01月31日 21:42
更新お疲れ様です。ナポレオン6世、今は何代目なんでしょうか。
翔平
2018年01月31日 21:29
まあ架空歴史線上なのでどうも良いことですが、外人部隊は連隊規模までの編成で外人部隊のみで師団編成が行われたことは無い様ですね。常に他の部隊と一緒になって師団を構成しています。有名な13th Demi Brigade/第13半旅団は旅団と付いていますが2個連隊編成である旅団の半分という訳で連隊規模その上2個大隊編成です。序に英国のインド師団もインド師団と言いながら師団歩兵の三分の一は英国(まあアイルランドやスコットランドやウェールズ部隊も含みますが)人部隊で編成されています。これはセポイの乱の反省から来ていると思われますが。
wildcats3
2018年01月31日 21:10
 日々お疲れ様でございます(平身低頭)。

 昔と違い今は便利なネットで検索が出来ますが、ネットに無い情報までは調べられず(当たり前ですが)、ネット情報の全てが正しいかとも言えず(当たり前ですが)。
 歴史、という過去にあった厳然たる事実も、其れが正確に記録され、尚且つネットや書籍に記されていなければ部外者は知りようもなく。
 古代・中世・近世・近代のみならず現代も、真実は奈辺にありや?ってのが現実ですからねぇ。

 wikiには「ルイ・ナポレオン (ナポレオン公)」の項目には写真が掲載され、生涯が簡略に説明されていますが、実に乏しい情報ですねぇ。
 私も昨年末からの新規拙著で右往左往右顧左眄中です。

 歴史を扱う作品は本当に難しいですね。
 それを多様な視点から再構築なされ続けている山家様の御労苦に、衷心より敬服致します(平身低頭)。