「桜は微笑む。」更新しました!
2016年05月02日 (月) 20:32
長らくお待たせしてしまって、ごめんなさい!
「桜は微笑む。」第二部開幕です。
桜くんだけでなく、他のキャラたちの胸の内もひとつひとつ書いていけたらいいな、と思っています。
チラリと覗いてくれるだけでもうれしいです。

今回は私が去年読んで、非常に励まされた小説のご紹介でも。

「ブレイブ・ストーリー」 著 宮部みゆき

映画化などでご存知の方も多いはず。
私も映画がうろ覚えだったので小説の方を読んでみました。
本当に、読んでよかった!!

あらすじ
小学五年生のワタルはある日、転校生のミツルが異世界、幻界に出入りしていることを知り、興味を持つ。が、突然自分の両親が離婚することになってしまう。お父さんに他に好きな人ができてしまい、そのせいでお母さんがガス心中をはかってしまった。こんな現実を変えたいと願ったワタルはミツルに助けられ、幻界で、己の願いを叶えるために、冒険に旅立った。

王道な設定ですが、この物語がひめた魅力はとんでもなく大きいです。
物語はワタルが冒険に旅立つまでを描いた第一部と、ワタルの冒険を細部まで書ききっている第二部に分かれます。
第一部は二~三百ページまであり、まだ冒険行かないの?と、映画を見た人は思うはず。
けれどぜひこの第一部をじっくり読んでほしいです。
子供は親を選べない世界の不条理や、子供にはどうにもできない、大人の事情。
明るい世界観をもってこの物語を読み始めた私は、そのことをこれでもかと突き付けてくる作者の宮部みゆきさんにとても驚きました。
当たり前のように両親がいることがとても幸せなのだということ。
離婚で不幸になるのは、親たちじゃない、子供たちなんだということ。
そんな当たり前のことを、初めて実感しました。
第一部を読んで、ちょっと鬱な展開に胸がもやもやする人も多いはず。
でも、第二部からはワタルの冒険がいよいよ始まります。
ここからは、第一部の暗さとは一転、笑いあり、涙あり、怒りあり、とまさに息つく暇もありません!
寝る時間が惜しくて、徹夜しそうになりました。
映画はだいぶはしょっていたり、所々違っていたりしているので、先に映画を見てから小説を読むといいかもしれません。でも、小説を読んでから映画を見ても、全然大丈夫ですよ!映画はワタルの声を担当していた松たか子さんがとても上手で、石田彰さんも少し出ていたりと、豪華でした。
私はこの小説を読んで、ワタルのどんな時でも正しくあろうとする心や、苦難を乗り越えようと努力する姿や、時には勇気を出すことの大切さに胸をうたれました。
今でも思い出すたびに胸が熱くなり、また読みたいな、と思います。
本当に、ブレイブ・ストーリーを読んでよかったです。
ちなみに小説の方は上下で千二百ページほどでしたが、とても面白くて、私はもっともっとワタルの冒険を見たかった、と思いました。
よかったら、ぜひワタルと冒険してみてください。
ブレイブ・ストーリーは勇気の物語です。
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