うそつき
2013年04月05日 (金) 02:23
 たまには文字数縛りを破るのも悪くない。

 というわけで大した活動もしていない活動報告なわけでありますが。
 例のアレ、あれを書いていて思ったこと(とか書くとそのとき初めて気づいたと思われそうであるが薄々気づいていたことでもある)は、私には嘘をつく能力が平均以下と言っても余りあるほど低いということです。……現代社会に生きる上で人は誰しも対人関係のなかで虚偽を積み重ねていくわけですから、嘘をつく能力が劣っているということはつまるところ人間関係の乏しさに行きつくのですから、あまり大声でいう事ではないと思いますが。

 まあ、なにはともあれ嘘をつく能力です。私の憧れる作家にしてラノベ作家。漫画原作者でもある西尾維新(敬称略)。彼の作品の一つに列せられる『少女不十分』の中でも触れられていたように(とは言っても作中では嘘と物語の差異を語っていただけで私の論点とは少しそれこそ差異があるのですが)物語は基本的に虚構です。嘘です。この物語はフィクションです。事実に基づく作品ですら多少の虚構を含みます。ですから、嘘吐きは物書きにとって重要なステータスなのです。(もっとも、某漫画の名言に“ 憧れは理解から最も遠い感情だよ”という言葉がある通り、私はその話に関して何ら理解できていない可能性も高いのですが)

 別に、私の物語は真実であるとか、そういうことではないのです。そのことについては先述したように真実であろうと虚構であることにはかわりないのですし。では何を言いたいのかというと、私の物語は妄想であると言いたいのです。嘘以前です。嘘は他人を欺こうという意思がありますが、妄想は自己完結しています。つまり、嘘は読者を想定していて、妄想は独りよがりなのです。
 どういうことかというと、私の物語は妄想をありのままに届けるのです。オブラートに包まないのです。もしくは、大げさに表現しないのです。

 嘘やハッタリ、権謀術数渦巻くものを描写できないというのは、小説家として失格で、物書きとしても失格なのです。

 このような事、恐らく他の方は意識せずに為してしまうのでしょうが、残念ながら経験不足な私はそのことを確認しながらでないとやっていけませんよという話でした。

 以上がわたしの嘘であります。
 内容が全て嘘なわけではないのですが、まあ嘘をつく練習としてはなかなかいい勉強になったと思います。

お粗末。
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