魔装兵視点のまとめ2-ひとつの花

2017年 10月07日 (土) 21:59

 「すべて ひとしい ひとつの花」は、やたらキャラが多い群像劇なので、視点別でまとめてみました。
 ネタバレありです。

 魔装兵ルベル視点のシーンのまとめその2です。
 魔装兵視点のまとめ1-ひとつの花-第一章二月一日~第十四章喪失
 魔装兵視点のまとめ2-ひとつの花-第十五章異土~第十八章漸進

 ◆第十五章 異土
 魔装兵ルベルは、魔哮砲の捜索任務を担うことになった。
 304.都市部の荒廃……改めて、十勤三休で魔哮砲の捜索を命じられた。ネーニア島北西部の空襲で荒廃した街を【索敵】の術で探す。アーテル軍の攻撃回数が増し、ネモラリス水軍はアーテル空軍を迎撃せねばならない。魔哮砲の捜索の捜索に割ける兵員は限られていた。

 309.生贄と無人機……魔装兵ルベルと相棒は最前線のザカート港で、アーテル軍の大編隊の襲来を目撃する。湖の民ネーニア家の当主シェラタンが【贄刺す百舌】学派の生け贄を捧げる術で、【雪読む雷鳥】学派の嵐の術を増幅し、迎撃する。アーテル軍の戦闘機は無人だった。

 ◆第十七章 歩み
 魔哮砲の捜索任務を拝命した魔装兵ルベルは、相棒のムラークと共にネーニア島南部、ラクリマリス王国領ツマーンの森に潜入する。
 393.新たな任務へ……新しい任務を拝命した魔装兵ルベルは、防空艦の食堂でいつもより遅い朝食を終えた。相棒の魔装兵ムラークと共に防空艦を降り、ラクリマリス領に侵入した。一見、私服に見える鎧に着替え、万一の時は、魔物駆除業者のフリをすることになっている。ラクリマリスは現在、中立を守り、両軍の北ヴィエートフィ大橋通過を許可していなかった。
 394.ツマーンの森……魔装兵ルベルは、黒髪の相棒ムラークに背中を任せ、【索敵】の術による捜索に専念した。ネモラリス軍は各方面から情報収集しているが、今のところ、それらしき情報は掴めていなかった。ルベルはツマーンの森の中に雑妖が一匹も居ないことに気付く。何かあれば【跳躍】で北ザカート市へ戻って報告する。何もなくても十日で交代だ。捜索中は自力で水と食糧を調達し、森に潜伏する。今夜はツマーンの森で野営することにした。
 395.魔獣側の事情……魔装兵ルベルが上官から与えられた情報では、捜索を命じられた魔哮砲は、雑妖を餌とする魔法生物だ。魔哮砲が通った跡には、しばらく雑妖が生じない件も、今朝、聞いたばかりだ。二カ月程前、ラクリマリス王国のモースト市が魔物の群に襲われた。ムラークが、ルベルにモースト市の北ヴィエートフィ大橋の様子を見るように頼む。
 396.橋と森の様子……魔装兵ルベルは翌朝、術で拡大した視力で、プラヴィーク山脈の東側を見透し、北ヴィエートフィ大橋の姿を捉えた。破壊の痕跡と修復作業の経過を慎重に観察する。森の中に不審な点を見つけ、相棒のムラークに質問し、もう少し近づいて二人でよく見ることにした。

 404.森を切裂く道……魔装兵ルベルは相棒のムラークと共に、引き続きツマーンの森で魔哮砲を捜索している。森の中で不自然な道をみつけ、【索敵】の目で辿る。道の突き当りには魔哮砲の姿はなかった。どちら側から魔力を吐いたのか。手掛かりをみつけたルベルらは、同時に【跳躍】を唱え、ネモラリス島の指令本部へ跳んだ。

 409.窓のない部屋……魔装兵ルベルが、魔哮砲の痕跡を発見したことを報告すると、ネモラリス軍の司令本部は騒然となった。軍幹部が招集され、外部からの魔法の目と耳を遮断する密議の間で会議が開かれる。窓のない部屋で、魔装兵ルベルは詳細を報告した。ルベルは【制約】の術を掛けられ、魔哮砲の能力について詳細を教えられる。駐ラクリマリス大使から、二カ月近く前にネット上に掲載された魔哮砲の写真などが封書で届いた。
 410.ネットの普及……魔装兵ルベルは、密議の間での報告後、軍幹部用の食堂で将軍と会食することになった。ルベルは将軍から、情報の重要性とインターネットの必要性を説かれる。「既に情報戦で負けたようなものだ」とまで言われ、思わず反論する。将軍は、国民全体の教育も変えなければならないと言う。
 411.情報戦の敗北……将軍は、魔装兵ルベルを相手に国民全体の教育を見直さなければならないと説く。「情報の真偽を見極め得る目を養い、有害な情報に接しても悪に染まらぬ心を育てねばならぬ」インターネットの通信網が高度に張り巡らされた国家間に於いては、その通信網上に構築された情報空間も、戦場となっていると言う。ルベルには想像もつかなかった。

 ◆第十八章 漸進
 将軍直々の無茶振りな命令を淡々とこなす魔装兵ルベルと相棒のムラーク。
 438.特命の魔装兵……魔装兵ルベルは、相棒のムラークと共にツマーンの森に居た。魔哮砲の機密情報と捜索の特命を受け、何日も探しているが、みつからない。先日、将軍の口から語られた機密は、あまりにも平和で、魔装兵ルベルは拍子抜けした。密議の間では黙っていたが、将軍の説明には半信半疑だ。どちらかと言えば、ムラークが口にした思いつきの方が信憑性があるように思えた。
 439.森林に舞う闇……魔装兵ルベルは、ツマーンの森を【索敵】で捜索しながらあれこれ仮説を立ててみたが、どれもしっくりこなかった。牧草地の傍の森で何かを呑んだ直後の濃紺の大蛇を発見する。不意に、丸呑みにした獲物を吐き出した。まだ生きていて、捕食者から逃げてゆく。「見つけた」

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