2018年01月29日 (月) 00:37
最近仕事で古文の翻訳と解説付けばっかりやっていて、全く小説に手が付けられていない入羽です。
いや、ぶっちゃけ古文苦手で、正直うんざりするんでやりたくないんですが……仕事ですから。早く終えて解放されてしまった方が楽ですよね。
今までちょっとさぼってたんですが、とりあえず本気出して、今月20%の進捗です。字数で見て九万字弱くらい。前までのストックが10%あったんで、計30%。まだまだ解放までは遠いです。
いやはや、解説付ける分には良いんですが、訳がなにぶん辛くて。単語の意味を出来るだけ意訳せず、ニュアンスが正確に伝わるように括弧で補足しつつ、かつ文法のねじれを感じさせないように訳すのって結構大変なんですよね。歴史的背景を知らなかったら主語を誤っちゃうことがあったりしますし(事実参考資料いくつか取り寄せたら資料によって訳の主語が違ったりすることもありますし)。
しかしながら、古文ばっかり毎日やってると流石に古文知識に詳しくなってきたのを感じます。
色々やって思ったのが、訳を付ける上で文法は多少必要ですが、本質的にはあんまり重要ではないですねー。「文法がー」って言ってる学校の先生には、ぜひともその時間を一作品でも多くふれるのにあててほしい。どうせ大半の生徒は――ただでさえ古文嫌いな子供も少なくないんだから――文法なんてクソ食らえとしか思ってませんから(私は少なくともそんな中高生でした)。
にしても、現代文と古文で見たら、圧倒的に現代文の方が嫌悪意識というか、苦手意識が子供ら強いんですよね。あれなんででしょうね? やっぱよくわからんとか、つまらんとかあるんですかね。教科書の不完全性をついて、エセ評論家気取りができる唯一の時間なのに……どうやら、最近の子供らはマウントを取るのは嫌いらしい。
いやでも、古文の方が多少好きというのもわからんでもないんですよ。だって、エロ・グロ・ナンセンスのパラダイスですから。
巴御前の「首ねぢ切って捨ててんげり」なんて、ショッキングすぎて絶対忘れられないですし、源氏物語なんて性に寛容な時代であるにもかかわらず、「皇族の嫁さんと不倫」とかで訴追されてるのをまじまじと見せつけられるんですから。近親相姦やらペドフィリア(ロリコン)すらさらっと流して見せてくるんですから、学校倫理なるものに抑圧された世の青少年諸君にとっては「暗号化された18禁本」みたいな感じで、むしろ楽しいと言われたら納得です。まぁ、先生たちにとったらどこまでギリギリを攻められるかのチキンレースで冷や汗もんでしょうが。
一応、ハニファニの方で「イロモノビデオ」という作品を書いてます。今六千字弱くらいですね。短編は勢いで加筆したりしなかったりするので、どれくらいの進捗に相当するのかは自分でもわかりませんが。
長編の方はちまちまと「カナデシンフォニア」という「君の○」ブームにのっかろおうとした入れ替わり系の作品と、「拳と魔術とイフリート」という教育学要素と政治要素のあるハイファンタジーな作品を書いてます。なかなか進捗は思うようにいかず……まぁ、仕事の方が一段落したら書けるかなぁって感じです。
仕事の同期がなんか小説家デビューしちゃったみたいなんで、ちょっと私も火が点きつつあるんですが、いかんせん仕事が……。くそぉ、古文得意だったらすぐ終わってるのに……。
ちなみに古文が片づいたら漢文に移ります。漢文に関しては量が古文の半分くらいなので、そんなに時間はかからない(と信じたい)。
まぁ、一応毎日パソコンに向かって文字は打ってるので、筆力は落ちてないと信じたい! 間違いなく創作的筆力は落ちてるけど、そこは気合いでカバーだZE!
それなりに頑張ります……
まぁ、2020年にセンター試験が変わって、国語の指導内容も変化していくでしょうから、もしかしたら子供の方がマウント取らざるを得なくなる時代も近いかもしれません。
「この作品において登場人物の動きがご都合主義的で不自然な箇所を指摘し、その理由を50字以内で説明しなさい」
とか。