2016年05月08日 (日) 13:07
家族という言葉を辞書で調べると、こういう定義が出てくる。
・同じ家に住んで生活を共にする、配偶者または血縁の人々。
僕は一人暮らしをしているので同じ家に住んで生活をともにする人はいません。
同じような人でも実家にいる親や兄弟姉妹のことを「家族」と言うでしょう。
でも僕は彼らのことを「実家の人ら」と言ってます。
実家に住んでいたときには「家のやつら」って言ってました。
僕には血縁じゃない姉や妹や兄がいます。
ただ単に「家のひとら」と不和な他人がコミュニティを形成しただけなんですが。
条件としては「家の人と不和である」「精神的に何かの疾患を抱えている」こと。
そのコミュニティ内でひとつの場所を使い、そこをホーム(家)と呼んでます。
僕たちが家を持って、世間一般の呼ぶところの家族と離れて生活ができたのは運が良かった。
たまたまそのうちの一人の家がある程度金を持っていて、いわく付きの物件があって。
「物件を買ってくれたら縁を切ってあげる」という条件で家が手に入った。
それが僕が小学生のとき。
姉や兄は7つ・8つと上。
その人は親から「はよでていけ」「縁切りたいんやけど」と言われていた。
そういう場所がたまたまあって、そういう人らがたまたまいた。
だから僕は「家族」の定義がちょっとわからない。
血縁関係があるから家族だというのはちょっとよくわからない。
血縁関係があったとしても家族と呼べない人はいる。
血縁関係がなかったとしても家族と呼べる人はいる。
僕にとっての家族はそのコミュニティであり、実家の人ではない。
実家の人は「一緒に暮らしていた他人」という認識をしている。
一番近い他人が家族だという人もいるけど、一番近い他人は自分自身だと思う。
だからそれも違う。
親はたまたま自分の親になっただけ、実の兄だってそう。
「愛があるのが家族」だというのも違う。
実家の人らに対して、家族愛なんていうのは一度も感じたことがない。
家族というのは単に他人同士のコミュニティで、各人がそれを家族だと認めればそうなるんじゃないかっていうのが、しっくりきてる。
血縁者だから家族、血縁者じゃないから家族じゃないっていうのは、何か違う。