2021年06月17日 (木) 21:20
200話ということで、本作の裏話的なものでもかるーく語りたいと思います。
活動報告、たまには活用しないと、とふと思い立ったからでもあります。
フローティアという後方の長閑な街で過ごして、後半からはなんかこう、色々やる……みたいな話の構想は、連載開始よりずっと前からありました。
ですが、それが今の形になるには色々と変遷があったりします。
第一期:
神隠しに遭って気がついたら異世界だった……という、割と王道な転移ものでした。
地球の行方不明者の何割かはこの異世界に飛ばされており、日本語喋れる人もいる、という設定。
この時のシリルさんはスコップを武器に近接をこなし、魔法もそれなり以上にこなす万能戦士でした。
ボツ理由:主人公の目的が思いつかなかった。
第二期:
転移してしばらく経った設定にしよう。
中学時代に異世界に転移してきて十年の主人公。それなりに経験も詰み、転移者特有の魔力の高さから冒険者として成功した主人公が、『そろそろ地球に帰りたい』を目的に、異界への穴があるという伝説のあるフローティアにやって来る話。
シリルさん、ここでは宿屋の看板娘。現在のラナポジションでした。
ボツ理由:うまく帰れたとして、小卒職歴なし……
第三期:
ここで現地人に設定を変更。
主人公は危険領域の調査を仕事にする探索士。生態調査のため魔物に毒打ち込んで解剖したり、マップを作ったり。
新たに近くに危険領域が『発生』したフローティアに、仕事でやって来る……という話。
シリルさん、ここでは冒険者に憧れる領主館のメイド。
ボツ理由:主人公地味……地味すぎじゃない?
→そして現在へ
って感じに変遷してきました。
なんだかんだで、ここまで書けたのだから、今の案にしてよかったなあ、と思っています。
完結まで頑張っていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします。
もっとも、ある程度地味なのはぶれないコンセプトだったと。