2020年07月13日 (月) 02:32
俺は家に帰る為に電車を待っていた
すると誰かがぼそぼそと呟く声が聞こえた
確かに駅は煩いが、今は夜で人も多くはない
だから誰が言っているのだろうと周りを見渡すと
一人のホームレスがいた
待っている電車が来る迄には時間の余裕があったので
そのホームレスに耳を傾けてみた
ホームレス『豚』
すると痩せ細った女性が通った
俺(はぁ?)
ホームレス『野菜』
すると小太りのおっさんが通った
俺(いやいや…)
ホームレス『人』
すると普通のサラリーマンが通った
俺(…確かに)
ホームレス『鳥』
すると綺麗な女性が通った
電車も来たのでその日はそのまま帰った
家に着いて今日の事を色々考えた
もしかしたら、あのホームレスは何か特別な力があるのか?
前世とかわかるんじゃないか?とか色々と頭に浮かび
明日の帰りにもし居たら話しかけてみようと思った
ー翌日ー
俺
「あの~さっきから何を言っているんですか?」
「もしかして、人の前世とか視えちゃっているんですか?」
「どうやったら、そんな力が手に入ったんですか?」
冗談半分で尋ねていたら、そのホームレスは手を伸ばして俺に触れてきた
俺「おい!なn…」
何?と言いかける前に、そのホームレスは俺の前から消えていた
それとほぼ同時にホームレスが持っていたであろう力もわかった
俺
「なんだ…直前に何を食べたかをわかるだけなのか…」
「つまらない」