2015年06月26日 (金) 18:14
何かの呼び声が削除されていますが運営によるものです。私が全面的に悪いのでそのまま再掲載は無いです。転載もないです。
改めて二次創作ガイドラインを読み直したところ、クトゥルフ神話「TRPG」は許可されている項目に該当しないのでアウトみたいですね(TRPGリプレイは許可されているようですが、そのTRPGリプレイが二次創作許可リストにあるTRPGのリプレイのみを指しているのかTRPG全般を指しているのか不明。そもそも何かの呼び声は(少なくとも途中からは)リプレイではない。)。クトゥルフ神話TRPGはアメリカ発祥である以上英語サイトの方がその辺詳しい情報があるはずで、そちらも参照すれば許可が取れる可能性もありますが、そこまでする気力はないです。
問題は次です。
「童話、古典文学など著作権の保護期間が終了している作品を原作とした小説」は掲載可能なようですが、これの解釈が難しい。クトゥルフ神話群の大元、ハワード・フィリップス・ラヴクラフトが書いた一連の小説群は著作権が切れているので使えるのですが、そこから派生した作品群は著作権が有効だったり切れていたり色々です。クトゥルフ神話は物凄い数の作家達によるシェアワールドなので、同じ創作世界観でも(著作権的に)使えるものと使えないものが出てくるという奇妙な事態になります。運営の規定を忠実に解釈すれば、クトゥルフ神話の世界観の中でも著作権が切れているものだけ小説に利用できるという事になるのでしょうけど、どれが利用できてどれが利用できないか調べるだけで多大な労力が必要になります。そこの調査は運営に丸投げはできません。運営としては二次創作を掲載するメリットないですからね。規約を破っておいて更に調査の労力を強いるのは厚顔無恥過ぎる。
ところが、なろうの書籍化作品の中には明確にクトゥルフ神話に登場する固有名詞を意識して使っている作品が存在します。その固有名詞の創始者は死亡から五十年以上が経過しておらず、著作権が有効です。固有名詞を借用している程度なら許可される……のでしょう。たぶん。グレーゾーンだしまあいいか、と見逃されたのか、固有名詞のみならば「××を原作とした作品である」とは言えないと解釈された法的な判例があるのかは分かりませんが。
もっと言えば、這いよれニャル子さんはもっとストレートにクトゥルフ神話群の設定を使っていますが、設定を創始した中で著作権が有効な作品全てに著作権の使用許可を取ったとはちょっと考えられません(取っていたなら謝罪します)。「クトゥルフ神話」は「クトゥルフ神話TRPG」と違い明確な著作権者を特定するのが難しく、訴えられる恐れが少なかったからではないか、また、クトウルフ神話は大元の原作者から二次創作を推奨していて、未だにそれを尊重する風潮があるからではないか、と私は考えます。
とはいえ、這いよれニャル子さんの出版社と小説家になろうは違う訳で、クトゥルフ神話に対するスタンスも同じとは限りません。小説家になろうの運営はクトゥルフ神話を原作とした小説も掲載不可、という可能性も十分あります。
長くなりましたが、要するに運営に対し「クトゥルフ神話TRPGではなく、クトゥルフ神話群を原作とした(世界観を共通のものとした)二次創作は掲載可能か?」という事を問い合わせてみようと思います。OKが出たらゴソッと修正して別作品として投稿します。
「駄目です」または「具体的にどの作品の二次創作なのか明記して下さい」という類の回答が返って来た場合は諦めます。前者は当然ですが、後者は世界観のパーツの作り手を一人一人特定していく労力が重すぎるからです。