2024年04月29日 (月) 20:22
『王様戦隊キングオージャーvsドンブラザーズ/王様戦隊キングオージャーvsキョウリュウジャー』
制作国:日本 主演:酒井大成 監督:加藤弘之/坂本浩一
・あらすじ:
……(『vsドンブラザーズ』)
ドンブラザーズの面々はいつもどおりの生活を送っていたが、目の前でオッサンがトラックにはねられ、その異世界転生に巻き込まれてキングオージャーの活躍する別次元“チキュー”にやってくる。
そこでシュゴットたちを見た桃井タロウは、唯一の親友であるカブトムシのぎーちゃんを思い出し、死者の国に行こうと「ぎーちゃんなんて大嫌いだ」と嘘をつき、自害する。桃井タロウは嘘をつくと死んでしまうのだ。時を同じくしてギラはキビ団子をのどに詰まらせて死ぬなど、ドンブラザーズとキングオージャーの面々合わせて14人はそれぞれ死んでしまった。わけもわからぬまま遭遇し、わけもわからぬまま死に、わけもわからぬまま死後の世界でまた遭遇したドンブラザーズとキングオージャー。一体どうなる……?
……(『vsキョウリュウジャー』)
タイムパラドックスの発生により、ギラは本当に邪悪の宇蟲王となっていた。
ヤンマは事業の失敗でヤンキーのパシリ、ヒメノは国費の無駄遣いによって花売りに、リタは裁判長をクビになって人気歌手に、カグラギは今までの裏工作のせいで八百長噛ませ犬力士、ジェラミーは観光ガイドになってしまったのだ!
キョウリュウジャーの面々はキングオージャーを元に戻すため、時空の旅に飛び立つ。
・想:
ドンブラザーズは相変わらずの狂いっぷりの中に、独特の死生観があった。昨年の春Vシネでも『ゼンカイジャー』が『ドンブラザーズ』に食われたように、やはり『ドンブラザーズ』は狂っていた。
キョウリュウジャーは……。原作を全く知らないため、ほぼポカン状態で観ていた。アニバーサリーらしいが、10周年というのが実に中途半端だ。
10年前に東映特撮を見ていて、『キングオージャー』も変わらず観ているのってメダパニおじさんしかいないだろ。
キングオージャーの面々が元に戻る場面での口上が最終回仕様なのは激アツ。
『キョウリュウジャー』の背後に貼ってあったポスターはヨドンナのコンサート?
『キラー・ナマケモノ』
制作国:アメリカ 主演:リサ・アンバラバナール 監督: マシュー・グッドヒュー
・あらすじ:
パナマで密漁されたナマケモノは、違法なペットショップに売り飛ばされてしまう。そのペットショップの主である男性は、バズることが全ての世界で生きる女子大学生にそのナマケモノを売りつける。
ナマケモノの新たな飼い主となったのはエミリーという名の女の子。彼女は大学女子寮の寮長になりたかったが、圧倒的女王様のブリアナには敵わない……と思われていた!
アルファと名付けられたナマケモノは女子寮でバズり、エミリーの人気も上がっていく。
そして、新たな寮長選挙の晩、アルファは大学女子寮皆殺しのために動き出す……!
・想:
超低予算映画。アルファはCGではなくアナログ操作なので動きはモッサリ。B級感たっぷりというかB級中のB級で何が面白いのかわからなかったのだが退屈はしなかった。
面白かったところと言えば、銃で撃たれても日本刀で貫かれても死なないアルファの不死身っぷりだが、何故アルファがそんなに強いのかは一切明かされない。
『リバウンド』
制作国:韓国 主演:アン・ジェホン 監督:チャン・ハンジュン
・あらすじ:
2010年。釜山中央高校のバスケは廃部寸前となっていた。コーチは不在、部員は4名。そこに、指導経験なしの新人コーチ、カン・ヤンヒョンが薄給で雇われる。彼はなみなみならぬ想いでバスケ部強化に着手。多くの選手がソウルに行ってしまう中、身長が伸び悩んだ元スター選手、ケガで挫折したアウトロー、元サッカー部などをスカウトし、さらに2m超のセンターまで入部する。
いよいよ大会開始! と思ったら、チームのエースであるセンターは相手チームにして韓国最強の龍山高校に転校してしていた!
さらにチームの不仲、コーチの退場などにより没収試合で不戦敗、さらに半年の試合出場停止処分を受けてしまう。
それでもカンは諦めない。短気な自分を改め、チームの再建を図る。そして噛み合い始めたチームは、部員たった6人ながら過酷な連戦に挑んで全国制覇を目指す。
・想:
「韓国からスゲェ映画が来る」ってちょっと話題になっていたような気がした映画。
おい……。今年の韓国映画強すぎるぞ。
まずコーチのカン、ポイントガードでイケメンのギボム、エースでアウトローのギュヒョクがメイン級だが、その他にもキャラの立っている登場人物が多い。
加えて釜山の美しいオーシャンビューと坂道の多い街並み、生活感のある風景は、どこか長崎や横浜を彷彿としてとても美しい舞台だ。
決して長いカットとは言えないが、バスケのスピーディな試合展開をごまかさず上手く回して見せており、映像もすごい。たまにボールがCGになるのは仕方ないことだ。
韓国らしいギャグも多く見られ、非常に王道の青春スポーツ映画であった。
あえて、無理やり短所を見つけ出すならば、キャラとキャラ同士の関係の描写はギボムとギュヒョクのダブルエース以外は希薄で、画面に映っている時はきちんと機能しているが、あとになって思いだすとバックボーン描写不足だったりやや羅列気味だったり、要素と要素のつながりがもっと強ければ完璧だったな、と思った。