2024年05月11日 (土) 19:34
『鬼平犯科帳 血闘』
制作国:日本 主演:十代目松本幸四郎 監督:山下智彦
・あらすじ:
悪党“網切りの甚五郎”は、手下の女性おりんを使って盗賊団を率い、皆殺しの上に金品を全て強奪する凶行を続けていた。その場に偶然居合わせたコソ泥の九平は唯一の手掛かりだった。
そして、鬼平に並々ならぬ憎悪と復讐心を燃やす甚五郎。
その捜査にあたる鬼平は、聞き込みで偶然九平の店を訪れ、そこにおりんもやってくるのだった。
・想:
ここまで本格的な時代劇を見るのは初めて。
それもひとえに、若き日の鬼平を演じる染五郎への興味からだ。何かの記事で染五郎を観た時にその華に圧倒されたのだ。
ただし『鬼平犯科帳』の知識も全くない。それでもリブート作品ということで十分すぎる程に楽しめた。
とにかく敵役の甚五郎が最低最悪のクズ野郎であった。
突出した才能は持たない……例えば剣の才能に長けるだとか、人心掌握に長けるだとかそういう描写はなく、逃げるように弱者を殺害する。そして甚五郎の周囲にいる女性が鬼平に関して肯定的なことを言うと「鬼平に惚れやがったな!」と殺害する。そこまで鬼平に対して憎悪を燃やしながら、いざ鬼平と対峙すると部下を身代わりに逃げまくる。二時間にも満たぬ映画で三回も逃げた。三回目ではついに命を以て償うことになったが、筋金入りの卑劣漢であった。
<今回のあらすじ>
シキミは『ワラビさん』の生放送天気予報に乱入する。そうすれば、街の住人ではなく街の管理者に出会え、そこでもっと本質に迫ったことが出来ると思ったのだ。その強硬策を選んだ時点で、既にインテリの行動ではないというのに。
しかもやってきたのはアルファと目される恩田だった。一気に恐怖に支配されてしまったシキミだが、恩田はシキミの願いを叶えるという。
自分でも何がしたいのかわからなくなってきた。この作品の評価が低いのは妥当だと自分でも分かった回。