2018年01月24日 (水) 09:45
偉大なる、西の善き魔女。安らかに……。
『ゲド戦記』『空飛び猫』などで知られる、偉大な作家の一人、アーシュラ・ル=グウィン女史が亡くなられました。享年88歳。
『影との戦い』でアースシーの世界に触れ、『闇の左手』で大きな影響を受け。
後年、思想が先行する作品が目立ったとはいえ、それでも偉大な作家でした。
女史の創作論やエッセイも大変有意なことばかり書かれていますので、ハイファンタジーを書かれる方には是非とも読んでいただきたいです。
初読の方は、短編集『風の十二方位』あたりからどうぞ。
ことばは沈黙に
光は闇に
生は死の中にこそあるものなれ
飛翔せるタカの
虚空にこそ輝ける如くに
『エアの創造』より
ル=グウィンとジェームズ・ティプトリー・ジュニアについてはどうしても「女性」と文学の位置について考えてしまいますね。
「ファンタジー」を好んで読まない女子供もいるというのが受け入れられるまで、長かったですし。