小説を書き始めるきっかけになったのは
サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」を読んだからです。
と言っても、すごく気に入ったからではなく……。
なんだかエッセイのような小説だったので
おこがましくも、私もこういう作品を書いてみたいと思ったのです。

小説を本格的に書く前は、ある会社の会報誌のライターをしていたことがあり
著名な方のインタビュー記事を書いたり、エッセイを書いたりしていましたが
その会社の社長さんは放任主義だったので本当に好き勝手なことをやらせて頂きました。
そしたら、校正担当の10歳年上のお姉さんから「私、早瀬さんのファンなんだよね」と言われ「えっ、フ、ファン？」とびっくりし、
ある読者さんからは「本当に面白い、大好き！」と感想を頂いて喜びまくり、
それで図に乗って小説を書いてみようと思った次第です。

小説を書くにあたって何か信念があったわけではないのですが
読んでくださった方が読み終わった後、
「読んで良かった」と思ってくださるようなものが書けたらなと思っています。
それが唯一のこだわりかもしれません。

それにしても今自分が書いている作品は
サリンジャーとは全く趣向の違う作品で
ドタバタミステリーになっているのがなんとも言えません……(泣)。