道(タオ)49章公開しました
2016年02月09日 (火) 07:49
 先に、欧米において戦略論に孫子、老子陰陽五行が取り入れられており、
このロジックを導入しないと戦略がうまく機能しないと述べました。
 それでは、具体的に欧米で五行は具体的にどのような名前で呼ばれているのでしょう。
 それは、エゴグラムやギルフォード性格分析です。これは人間の性格を五行の五つに分類して割り出し、そのそれぞれの性格の人間をバランスよく組織に配置する戦略をとっています。
 日本でも、一部、ギルフォード性格分析を導入している会社もありますが、生半可な知識で導入しているため、ギルフォード性格分析でエキセントリック型と診断された人間を組織から排除し、プロデューサー型だけを組織に導入して組織連携を破綻させている企業があります。
 これらの性格は、先に陰陽五行で述べたように相克、相生がありますので、いくらネガティブに思える性格の人間でも、組織から排除すれば、その人間によって密かに支えられたり、助けられていた有能な人間までストレスをかかえて、会社を離脱してしまいかねません。
 結局、昔ながらの家族経営の日本式会社こそ、もっとも効率的であり、日本人が言うところの最新式の欧米型リストラクチャリングをした会社のほうから崩れていっているのが現状です。
 実際は、彼らがいう欧米式リストラクチャリングはその用法をまちがっており、本来は、日本型家族経営のように、どのような人材でも均等に採用して多少仕事ができなくても組織ぐるみで擁護する方式のほうが実は、組織全体が安定するのです。
 このように、西洋においても、陰陽のウーダーループ、ネガティブ、ポジティブフィードバック、五行のエゴグラムなどのシステムが用いられ、当たり前のように使われています。
 そういう点からも日本の孫子、老子研究は極めて遅れているといわざるをえません。
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