2021年06月21日 (月) 21:45
いつも読んでいただきありがとうございます。
連載していた『虐殺TSっ娘メグ』は無事に第一部完という名の完結をいたしました。当初のプロット分通りなので打ち切り等ではないです。色々と未解明、未解決、など謎も残されていますが、『場合によっては続編も可能な形で第一部完』とする予定でしたのでそのままとなっております。
反響次第では続編も……、と考えておりましたが予想通りの程度の反応とついてきてくださる読者の方しかおられなかったのでこのまま完結となります。
さて……、色々と意欲的というか、野心的というか、試験的な『虐殺TSっ娘メグ』でしたがそういった試みへの総括的なものをしてみます。
読んでくださっていた方は色々とお分かりのこととは思いますが本作は色々とこれまでと違うことを試した作品でした。ざっと言えば
1.オール三人称視点
2.章(節?)分け
3.サブタイトルなし
4.各章ごとの完結型
などです。
嘘か本当かはわかりませんが三人称視点やサブタイトルなしは不人気になる要素らしいです。別にそういう『不人気になりそうな要素を集めて書いてやろう!』とか思ったわけではないです。たまたまこの作品で色々と試した結果、世間的(?)に言われている不人気要素が固まってしまっただけで……。
一人称視点作品でも部によって三人称視点になることはありますが、本作においてはオール三人称視点にしてみました。
で……、滅茶苦茶難しかったです……。
一人称視点だと細かい描写がなくとも見てる本人の見える範囲、感じる範囲だけを書けば問題ないのですが、三人称視点だと読んでいる方が全体を把握出来るように書かなければならない、というのが難しい。
物凄く細かく描写し、凝った表現を使い、臨場感溢れる……、なんてやってたら文字数がいくらあっても足りないわけで、しかも私は純文学じゃなくてライトノベルを書いているので、難読漢字、日ごろ使わない言い回しや慣用句などはあまり使わない方が良いと考えています。
そういうのは純文学などでやれば良い話で、『ライトノベル』というのなら軽く読める誰もが読みやすい文であるべきではないかなと。凝った表現、日常で使わない冗長な言い回しや慣用句で飾っても読みにくいだけではと……。
ただ読んでて情景もわからないほど端折りすぎてもいけない。かといって踏み込んだ部屋に置いてある小物の全てまで描写していられない。どの程度で書いて表現すれば良いのか加減がとても難しかったです。実際後で読み直したら『作者は頭の中で想像しながら書いてるからわかるけど、この文じゃ意味が伝わらないな』なんてこともザラにありました。
オール三人称視点は『三人称視点は流行らない』のではなく『三人称視点で書くには作者の腕が必要』であり『その腕が必要分に達していない作者の三人称視点作品は読みづらく意味がわからない』から人気が出にくいんだなということだと思います。
私はそんなに表現がうまくないし言葉も知らないので三人称視点は難しいなと……。
あと今回は章か節かわかりませんが、区分けして書きました。いつもは分量やボリュームは考えずにダラダラと書いているので、各区分け内で何話で何文字くらいでどういう展開か、という感じです。
まぁ普通の作家さんならそんなことは当たり前にされていることなんでしょうけど、私は日常系のダラダラ続く感じが好きなので自分で書くものはついついそういう感じになってしまいます。
サブタイトルなしはその影響で、一章八話構成なのでサブタイトルはそのナンバーにしていただけで、わざわざサブタイトルなしにしようとしたというわけではありません。ただ結果的にサブタイトルなしも不人気要素だよと後で知って『へぇ』と思っただけです。
今回は一章の話数、ある程度の文字数に縛りというかを決めて書いていたので一章完結型で今までの作者の作品にない感じの構成となりました。
いつもは実際書いているとあれこれ膨らんで文字数や話数が増えたりしている中で、本作は無理にでも話数、文字数を範囲内に収めていたので、書きたい内容を取捨選択したり、表現を加えたり削ったり、色々と考えさせられる作品になりました。
内容は尖った作品で予想通り人気も大してない作品となりましたが、色々と勉強になったと思います。
第一部完という形で読者の方からすると不完全燃焼の感じのある終わり方だったかもしれませんが、ここまで読んで応援していただきありがとうございました。
一先ず『虐殺TSっ娘メグ』は終了となり、続編も書く予定はないのですが、また別の作品で書きたい構想がいくつか浮かんでいます。これまでも書きかけて眠ってる作品も色々あるのですが、書きたいものがたくさんあるのに書く暇がない!
もっとあれこれ色々と書きたいものがありますが、また暫くプロットを練りながら次回作に向けて準備をしていきたいと思います。
よければ現在連載中の他作品や、今後発表されるであろう新作を読んでいただければ幸いです。
それでは『虐殺TSっ娘メグ』を読んでくださっていた読者の皆様ありがとうございました。連載中の他の作品も読んでくださっている方はそちらで、これで一度お別れの方はまた別の作品でお会いしましょう。
楽しませていただきました。