こういうお話が読みたいSS
2020年01月04日 (土) 17:45

キーワード→腐女子/王太子 /婚約者/令嬢/異世界転生
※苦手要素あった場合はプラウザバック推奨

あらすじ→前世腐女子の令嬢が婚約者の王太子とその側近をくっつけようと頑張る話。

短い上に突然ぶったぎってる。
連載するには書ききる自信がないのでメモ帳に眠らせておいた。あげる場所がないのでここに供養。こんな感じのお話が読みたいです。

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「なんでこうなるの!なんでこうなるの!?どうしてこうなったの!?」

令嬢らしかぬ叫び声をあげるクラリスに流石のその婚約者、カルロスとその側近のアルヴェンも呆然としていた。クラリスは、と言えばどうしてこうなってしまったかに思いを馳せていたーーー

クラリスは前世の記憶がある。と言ってもかなりどーでもいいもののためまきにまくが、前世の彼女は日本人という人種でそして仕事をしていた。そしてBL…………主にボーイズラブと呼ばれるものが大好きだった。ちなみに王子属性は右。これだけは外せん。雑食として名高いクラリスだったがこれだけは外せず、王子属性が左になった瞬間爆死していた。ベッドで転がっていた。ちなみに奇妙なうめき声も漏らしていた。
そして彼女はある日、スマホでBLのちょっとアレな話を読みながら歩いていたら…………まあ案の定というか。ひかれた。ながらあるき、ダメ絶対。最期に思い浮かんだ言葉はそれだったが今思い返しても遅い。かくしてクラリスは前世の正を性(癖)のために儚く散らし、転生した。
それも異世界。ファンタジー世界じゃない!!!!チートできるわよ!なんてったって私には日本の記憶がある!教育水準舐めんじゃないわよ!
息巻いたクラリスはすぐ撃沈した。転生したこの国………アルファバッハ国は日本に負けず劣らずの教育水準に魔法まである、なんというかTHE・ファンタジー世界だったのだ。化学も発達していれば魔法もある。なんなのよ、なんなのよこの世界は!
私のチートは!?すげ〜〜〜〜って息まかれる生活は!?栄光を浴びようと思う訳では無いがそれは人間。ちょっと褒められたくはなる。
例えば水準がめちゃくちゃ低ければ『あら、その計算おかしくてよオホホホ』なんて振る舞いもできたはずである。だけどこの国の算術は算数だけでなく五歳からアカデミーに通わせられ、そこで既に数Aを習う。は?アホかよって思った。クラリスは元日本人で記憶があるので何とかついていけてたが普通に習う周りの子がよく分からなかった。えっ…………何この国怖……………5歳児がcosとかtanととか言った日には泣きたくなった。それ高校でやるやつや〜ん………と。
クラリスは元々変じ………猪突猛…………前向きな性格だったので異世界にはあっさり馴染めた。むしろ謳歌していた。なぜなら……………彼女の婚約者はこの国の王太子、カルロス・アルファバッハだったのだから。しかも絵に書いたようなめちゃくちゃのイケメン。は?理想そのまんまじゃない…………なにそれ、私の性癖全てぶっ込んだの?
初顔合わせをした時は、どこから私の性癖バレたの???と思わずSNSが親バレした時のような心境になった。
カルロスは金髪碧眼、優男で華奢、儚そうという表現が似合う男だった。しかも優男。ここは重要だ。何せ受け属性を備えている証だから。気が弱い方がうけ。これは鉄則だ。
しかし成長するとカルロスもだんだん青年らしく、そうしてくると今度は妖しい魅力が出てくる。クラリスは死ぬかと思った。毎日不埒な妄想をしてはカルロスを脳内でとても口にはできないようなことを(他の者の手で)していた。カルロスには口が裂けても言えないが、妄想するだけなら自由だ。許して欲しい。
しかし…………………クラリスは出会ってしまった。
カルロスの側近のアルヴェン。彼は褐色の肌に黒髪、鋭利な黒い瞳を持つ、硬派な男だった。カルロスとは真反対の男を見た瞬間、攻めだわ。と思った。
その時クラリスはアルヴェン×カルロスというCPを激誕させた。何度も言うがクラリスは雑食である。受けがカルロスであればなんでもいい。だけどあれこれされたカルロスにお仕置きと称してイチャイチャするのはもっといい…………!!!と妄想をヒートアップさせていた。哀れカルロスはそんなクラリスの妄想の被害者になったのだと知ることは無かった。知ったらクラリスは死んでいる。

だけど…………………世の中には『出られない部屋』というものが(前世には)あった。
人々ではどうしようもない神々の策略………と言うなのイチャイチャタイム。
クラリスはその神になろうとした。少しくらいお膳立てするのはいいのでは?そうよね。それでくっつけば万々歳。私は涙を飲んで喜ぶ。
クラリスはその爆烈した思いを秘め、誰にも言わなかったせいか暴走させていた。
そしてこうなっている。
今の状況を端的に言うと、閉じ込められた。

学園の体育館倉庫に閉じ込められたのだ。
クラリス、アルヴェン、カルロスの三人が。
ちなみに三人とも同い年で今年十七になる。
おかしい。こんなはずじゃなかった。なぜ私がここにいるのか………!?
それは二人を閉じ込めてから鍵を閉める予定だったのに二人を押し込んだタイミングで偶然、中に人がいたことに気づかなかった教師に外から鍵をかけられてしまったからだ。
クラリスは泣きたくなった。軽く絶望した。なのでこの後に起きることを忘れていた。
何か機械音が聞こえる。クラリスのあまりの錯乱ぷりに呆然していたカルロスとアルヴェンがはっと動き出す。カルロスが腰の剣に手をかけ、音のするほうを睨む。アルヴェンも同様に剣に手をかけながら鋭く周りを見渡していた。
ああ、そうよ………これよ………これが見たかったのだわ……………
クラリスは涙に濡れながら高揚していた。完全なる不審者である。そして、クラリスもはっとした。


ーーー音?

その時、体育館倉庫の天井ががらりと開いた。
あ、やべ。とクラリスが思った瞬間クラリス、アルヴェン、カルロス三人に水が降りかかってきた。いや、水なんて生ぬるいものでは無い。バケツに入れたような水の量がばしゃーーーーっといきなり落ちてきたのだ。………なんのいじめだろう?
ちなみにこれはクラリスがしくんだことである。
密室、夜、そして濡れた服………となればどうなるかは明白なことで。側近だもの!王太子に風邪を引かせるなんてことしないわしないわよねしないわねフフフフフ!……………こんなノリで決めてしまったのである。自動センサーで人の反応を読み取った機械が自動的に水を落としていった。
三人はびしょ濡れになった。

「なっ、なんだ!?」

カルロスが声を上げる。その声が喘ぎ声に変わるとどうなるのかしらとこのときでさえ呆然に思うクラリスは人間的にやばいのかもしれない。

「カルロス様、ご無事ですか!」

「あ、あぁ。僕は無事だ………っクラリス、クラリスは大丈夫か………!?」

やめてーーーー!!!!私はいないのよ!!!!いないの!!!!いません!!!!!
私はいませんプラカードを下げたいくらいだったがそんなことは許されない。クラリスは渋々立ち上がるとカルロスを見た。

「問題ありませんわ……………っくしゅ」

しかし水を含んだ制服は寒い。しかもくしゃみまで出た。クラリスはなんてことをしてしまったのだろう…………と酷く後悔しながら腕まくりをする。ついでにスカートの裾も絞る。

「くっ、クラリス!」

「はい?なんですかカルロス様………」

私はいません。いないのでアルヴェンとどうかコミニュケーションをとって欲しい………そんな思いでスカーを絞る。いやこんなんじゃ足りないわ。すんごい濡れてるもの。これ脱いでかわかさなきゃ……………いやいやいやこれはどっちかというとカルロスポジ!!!!何受けポジを私が奪ってんのよ!
クラリスはすぐさまハッとすると競歩の勢いでささささっと後ろに下がった。部屋の隅に座る。

「クラリス………?」

あまりのクラリスの挙動不審さに今度こそカルロスが声をかけた。カルロスの方を見る。見なきゃよかった。鼻血が出るかと。窓から差し込む月明かりの光に照らされた濡れたカルロスはとんでもなくエロかった。ちらりと視線をずらすと濡れた前髪をかきあげるアルヴェンが目に入った。無理無理無理無理。むりのつら。クラリスは心を無にするために黙った。

「………クラリス、きみはこのこと、何か知ってるね?」
コメント全8件
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どら
2021年11月03日 20:42
すみません。
コメント欄閉じていてここから失礼致しますm(_ _)m

『青薔薇の姫』ファンです。 
お気に入りで完結して寂しいです。
何度も読み返しても飽きない。

「スミトリーに話を聞いたんだ」と六十三話に書かれたいました。 
と、言う事は四十話辺りでカイン前世の自分の愚業を知っていたんですよね?
それを聞いたカインがどう思ったか、ヴィアリアに打ち明けるまでの気持ちが読みたかったです。
もし…出来たらチャンスが有ったら回想みたいな感じで書いて貰えませんか?
何卒宜しくお願いしますm(_ _)m
nicle
2020年01月05日 20:20
え?ここでまさかの終わり!?((;゜Д゜)
き、気になる・・・
続き希望です!( >Д<;)
桜 ななこさん
ありがとうございます(;_;)(;_;)嬉しいです(;_;)(;_;)(;_;)
桜 ななこ
2020年01月05日 13:34
初めまして!
このお話の続き読めるなら読みたいです!
縞々さん
あわわ…そこまで鬱だと思いませんでした(書いてると視点狂いますね!)でも確かに書いてて私も鬱になりました!なるほど!筆重いなと思ったら鬱だからか!
そうそうに鬱脱出したいですね〜(*´-`*)!感想ありがとうございました!
日向さん
ありがとうございます!今書いてるのが一段落したらもしかしたらそれっぽいのは書くかもしれません!短編書けないので長編かもです。゜(゜´▽`゜)゜。
縞々
2020年01月04日 20:40
14話まで読んでホラーかとタグ再確認しました・・・フランツのゲスさに更に鬱重ね・・・ただ追い詰められて,どうしようの繰り返しで・・・ヴィア一人でどうにもならなくて今回も強制的流れならどうにもできないし,まず父兄に打ち明けた方が良いですよね。精神的に負荷が大きい・・・
日向
2020年01月04日 19:05
えっ?何コレ、面白い(*>∇<)ノ
供養……と言わずぜひ連載を!!
めっちゃ読みたい(*≧ω≦)