己の書き方01「はじめに」
2016年11月15日 (火) 16:43
 今回は、序章のようなもの。創作方法に触れず、創作そのものについて語り、問いかける内容です。話の書き方は次回より。


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 私の話の書き方について、少し したためてみようと考えました。
 のみならず、執筆そのものについての、精神・信念的な考えや吐露なども交ざってくるかと思います。

 これは“小説の”書き方…とは限りません。それは私が、小説以外にも、戯曲や、ゲームシナリオ、詩、随筆、漫画、プログラムなどを書くからです。

 何だかんだと、モノを書き始めてから十年は過ぎました。その間、ずっと書いていたわけでなく、時折、思い立ったように短期間だけ書いては、あと書かなくなる、――そういうことを繰り返して、年月が過ぎました。

 そういえば、こんなことを云う方もおります。
 小説を執筆し続けると、精神を損ないやすい、と。
 振り返れば確かに、文学者に自殺者が多いように見えます。
 ただ、私からすれば逆です。
 精神を病み始めたときにも、創作に走るのです。その効果は、現実逃避であったり、やるせない思いの吐露であったり、人間社会に隠蔽された悪質さを明瞭に書てることで正義感を満足させたり、であったりします。
 思えば私の場合には……、遺書の代わりに作品を残そうとしたところから始まりました。ですから、思想やら信念やら、自らの思いを込めるのは、そのときの名残《なごり》でもあります。


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 次回より、話の書き方について書きます。あまりご期待はせぬように。
 タイトルからお察しになられるように、あくまで私なりのやり方を説明するに過ぎません。その反面、他でも語られるような小説作法は、あまり触れません。
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