2018年07月20日 (金) 14:53
さて、昨日の「おまけ小話」ですが。
背理法、というほどではないですが
「もし、〇〇だとしたら……」
と仮定して考えていくと、ありえないことが消去されていき、真実が見抜けるかもしれませんよ、という。
で、こんな話はどうですか、ということで思い付きで書いてみました。
ちなみにコレ、一部事実を引用したものの、完全なフィクションです。
では、注釈つきでドウゾ。
~おまけ小話~
大学生カップルのタケシとカナコ。
帰省していたカナコはタケシに駅まで迎えに来てもらい、二人でタケシのアパートに向かいました。
「寂しかったよ」
「やぁだ、も~」
相変わらずイチャイチャ。
ふと見ると、タケシの家の電話に留守電のランプが。
「珍しい~、何か入ってるよ。聞く?」
「いいよ、押して」
タケシに言われてカナコが再生ボタンを押しました。
『はい、タケシです』
”あっ……た……”
『ただいま留守にしております。メッセージの……』
”……ガチャ。ピーピー………”
「……何これ? 女の人の声だね」
「間違い電話だろ。消しといて」
※ココ、ポイントです。
「……」
カナコはちょっと考え込みました。
※以下、カナコの思考内容
おかしいな……。全く心当たりがなくてこんな電話がかかってきたら「え、何だ?」とか「気持ち悪いな」とかそういうリアクションになるんじゃない?
ということは、もう一度聞くまでもなく、この女に思い当たるフシがある、ということ。
そして、それを咄嗟に「間違い電話だから消して」と言うということは「もう聞きたくない」あるいは「私にこれ以上聞かれたくない」という心理が働いたに違いない。
部活の先輩や後輩、バイト先の人……女の人が何か連絡をしてくることは、十分あり得ることだろう。電話がかかってきたぐらいでそれを必死に隠す必要はないはず。
……と、いうことは……。
「この声さぁ、元カノに似てない?」
※ここから、「元カノ」は「カナコ」もよく知っている人物であることがわかります。ちなみにこれは、カマをかけたんですね。
「全然違うよ」
※2つ目のポイントです。
「ふうん……」
※以下、カナコの思考内容
この電話の主は、相手の声が留守電か本人かもわからないほど慌てていて必死な様子。携帯ではなくわざわざ家の電話にかけたということは、携帯には出てもらえなかったのかもしれない。しかも家の電話番号も知ってるというのは……。
タケシもおかしいな。そもそも、こんな微かな声を1回聞いたぐらいで間髪入れず「全然違う」と断言できるものだろうか。
後ろ暗いところがなければ「誰だろう」というリアクションになるはずで、やっぱりこの声の主が誰かは確実にわかってるわね。
「全然違う」が本当だとすると、「元カノ」ではないけれども、誰か他の女と何かあったことにはなるな、私の帰省中に。
「全然違う」がウソだとすると、この声の主はやっぱり「元カノ」で、私の帰省中に会ったのかもしれない。この場合は、私への当てつけという可能性も出てくるわね。果たして、どこまで悪意があるのか。
家電の番号を知っていることといい、この必死に隠したがる様子といい、後者の可能性が高いな……。
* * * * *
「タケシ、元カノ連れ込んで浮気した?」
「ぶは――!」
唐突なカナコのツッコミに、タケシは盛大に飲んでいたお茶を吹き出しました。
※ちなみに直接ぶつけてみるときは、考えられる最大級の悪いコトをぶつけてみるのがオススメです。
「そこまではしてない」的な自白を得られる可能性が上がります。(後ろ暗いところがある場合、罪悪感からかクロの部分を隠してシロの部分を強調したがるんですよね)
「そんなことはしてねーよ!」
「あのねぇ、ウラを取る方法なんてどれだけでもあるんだよ? タケシの知人は私の知人でもあるんだから。ここで自首しておいた方が後々ラクだよ?」
「だって本当に浮気なんかしてねぇし……」
「浮気はね。じゃあ、何をしたの?」
「……」
このあと結局、タケシはすべて白状する羽目になるのでした……。
* * * * *
さて、このクソ暑い季節に、何だかメンドクサそーな小話でした。
お粗末さまでした。m(__)m
※これは、加瀬優妃の独断と偏見で語られた内容であります。
あらかじめご了承ください。 だいぶ偏ってるかな~。(^^;)
※
『JKのアタシが異世界転移(以下略)ゲームブック版~冒険のきろく~』ですが、とりあえず「登場人物」については第3章まで反映させました。
7月中には「場所・用語」の方も更新したいと思います。
※本日
『田舎の民宿「加瀬優妃亭」へようこそ!』を更新いたしました。
『42.「デバッグ」で青くなりました。』です。
この頃は本当に「第2章」にかかりきりだったので、日記の内容もそうなってしまうんですよね……。読者様的にはちょっと退屈かもしれない。(-_-;)
※想い紡ぐ旅人、改稿中……。
※活動報告は月曜日から土曜日まで、毎日営業しております。
「バッグナンバーが知りたい!」という方は
『カセユキの割烹お品書き』をどうぞ。
◆◆◆
「空家をなくそう」活動について
「空家をなくそう」活動とは
「リサイクル希望」のタグがついた作品を題材として
「リサイクル作品」として新しいものを作ってみよう
という試みのことです。
元々は
「未完の作品を、原作者公認のもと、他者が完結させる仕組みがあってもいいのではないか」
という案だったんですが
・完結作品のパロディや続編を作る
・作品になっていなくても、ネタを提供し、それを誰かが作品にする
という活動も含まれます。
興味を持たれた方は
・
「埋もれた空家を蘇らせろ!」
・
「「空家をなくそう」実施要項」
を読んでみてください。
また、この活動に関する忌憚のないご意見もお待ちしております。
●現在の「リサイクル希望」作品(3作品)
①
NOMAR様 作:
「県乱武闘!! 石川県VS新潟県」
②
梅雨空あんこ様 作:
「JKのアタシが異世界転移したワケなんだけど、チートなのは相方の方でした」
③
ゆう様 作:
「お話の種、育ててみませんか?」
●現在の「リサイクル作品」(5作品)
※丸数字は原案番号です。
~完結~
①
由様 作:
「県乱武闘!! 石川県VS新潟県~間に挟まれた富山県~」
①
加瀬優妃 作:
「県乱武闘!! ~北陸三県同盟~」
①
ゆう様 作:
「県乱武闘!! ひとつの結末と新たな勢力」
③
のぉ様 作:
「女王にならないための一仕事」
~連載中~
②
加瀬優妃 作:
「JKのアタシが異世界転移(以下略)
ゲームブック版」
※上記の補助作品
「JKのアタシが異世界転移(以下略)ゲームブック版~冒険のきろく~」
※作者名、作品名にはリンクを貼ってありますので、よろしければポチリとどうぞ。\(*^。^*)
申し訳ないです。m(__)m
もうちょっと、喋り出そうとしている雰囲気が出せればよかった。うーむ。(-_-;)
あともう1つポイントを上げるとするならば、すぐに切らずに
『ただいま留守にしております。メッセージの……』
というのを聞いてから切った、という点ですかね。(^^;)