地域で泡立ち方が違う、とな?
2021年08月25日 (水) 00:09
 テレビを見ていたら、ある番組にこんな質問が寄せられていました。

「愛知県から千葉県に引越ししたら、シャンプーの時の泡立ちが悪くなりました。これはなぜですか? また、どうしたら泡立ちがよくなりますか?」

 へ? 引っ越したら泡立ちが悪くなった? ( ̄O ̄;)

 私は小学生時代、各地を転々としていましたが……さすがにシャンプーの泡立ちまでは覚えてない。
 そんなことあったかなー?
 単に住んでいる地域が風が強いとかなんかで、髪に付着する汚れが多くなったから、とかじゃないのかな?

 ……と思っていたのですが、何ととても明確な理由がありました。
 それは……『愛知県は日本で最も水が軟らかく、千葉県は日本で二番目に水が硬いから』!

 何と、日本国内でも硬度が違うらしい! Σ(゜o゜;)
 日本は軟水地域、という認識でした。だからウォシュレットが使えるんじゃなかったでしたっけ?
 外国にウォシュレットがないのは硬水だから、とか聞いたような気がするんですよね……。

 ちなみに、軟水と硬水の基準は水に含まれるマグネシウム・カルシウムの量によって決まるのですが、これは世界で統一されておらず、国や地域で違うそうです。
 日本のメーカーは殆どアメリカ硬度を採用していて、『水1ℓに含まれるマグネシウム・カルシウムの量が100mg未満なら軟水、100mg以上なら硬水』となっています。

 で、その番組では都道府県別の『水道水の硬度ランキング』が出ていたので、紹介したいと思います。
 なお、参考までに赤は『北海道・東北地方』ピンクは『関東地方』オレンジは『北陸・甲信越地方』緑色は『東海地方』水色は『関西地方』青色は『中国地方』紫色は『四国地方』茶色は『九州・沖縄地方』としました。

 そして、テレビでは数値は掲載されていなかったのですが、「平均硬度」を載せているサイトが見つかったので、それをつけてみました。

 これは勿体ぶっても仕方がない気がするので、第1位~第47位まで一挙公開! ♀( ̄▽ ̄*)

1位 沖縄:84.006
2位 千葉:81.775
3位 埼玉:75.015
4位 熊本:70.449
5位 茨城:66.469
6位 東京:65.304
7位 神奈川:61.85
8位 福岡:60.815
9位 愛媛:58.279
10位 群馬:57.343
11位 山梨:53.991
12位 和歌山:53.935
13位 静岡:52.582
14位 大分:52.337
15位 栃木:50.658
15位 奈良:48.847
17位 鹿児島:48.67
18位 兵庫:48.24
19位 徳島:47.779
20位 長野:47.729
21位 香川:47.423
22位 岡山:47.414
23位 滋賀:45.872
24位 三重:45.649
25位 佐賀:45.307
26位 大阪:44.084
27位 石川:44.074
28位 高知:43.883
29位 青森:42.684
30位 京都:42.462
31位 岩手:40.971
32位 鳥取:40.94
33位 山口:40.104
34位 宮崎:39.336
35位 長崎:38.37
36位 福井:37.895
37位 岐阜:37.782
38位 福島:35.09
39位 北海道:32.818
40位 新潟:32.188
41位 富山:30.461
42位 秋田:30.284
43位 広島:28.819
44位 宮城:28.66
45位 島根:28.213
46位 山形:27.801
47位 愛知:26.476

 ……おーう。♀( ̄o ̄*)(←謎の吐息が漏れた)

 テレビの方はこのデータを使ったのかな? ドンピシャですね。順位が違うところが無い。
 全部100未満だから軟水ではある。だから「日本は軟水地域」で間違ってはいない。
 だけど上位と下位では全然数値が違いますね。

 で、テレビでは実際に硬水と軟水を瓶に入れた物にシャンプーを入れ、振ってみせてくれたのですが、その泡立ちは全然違いました。軟水はアワアワなのに硬水は全然。
 つまり日本国内だとそこまで極端では無くても、やっぱり泡立ちの違いは出る、ということなんですね!
 なお、水の硬度を下げるための機械が数万円程度で設置できるそうです。番組に相談した人はこれを取り付けることでだいぶん泡立ちが変わったらしい。

 うーむ、泡立ちが悪いと感じたことは無かったのですが、そうか、富山もかなりランキングは下の方です。だからかな。(・_・;)

 水道水の硬度は何で決まるかと言ったら、やっぱり水源ですよねー。水源はダムや湖、河川とかになるんですかね。でも浄水場の違いもあるのかな。
 何となく、各県はそれぞれ別の水源を使っているイメージ。だけど関東や関西は同じか近い、とかなんでしょうか? 何となく、ランキングでも近いところに集まってますよね。

 ということは、愛知県の人が関東や九州に出張に行って、
「シャンプーの泡立ちが悪いなあ」
とか思ったことがあるんでしょうか。
 いや、出張ぐらいじゃ気づかないか……そこに住んでみないと。( ̄- ̄;)


※活動報告は週3回程度、営業いたしております。

 ◆◆◆

「リサイクル活動」について

 「リサイクル活動」とは
   「リサイクル希望」のタグがついた作品を題材として
   「リサイクル作品」として新しいものを作ってみよう
という試みのことです。
 元々は
「未完の作品を、原作者公認のもと、他者が完結させる仕組みがあってもいいのではないか」
という案だったんですが
 ・完結作品のパロディや続編を作る
 ・作品になっていなくても、ネタを提供し、それを誰かが作品にする
という活動も含まれます。
 興味を持たれた方は
 ・「埋もれた空家を蘇らせろ!」
 ・「「空家をなくそう」実施要項」
を読んでみてください。
 また、この活動に関する忌憚のないご意見もお待ちしております。

●現在の「リサイクル希望」作品(5作品/6作品)
 ①NOMAR様 作:「県乱武闘!! 石川県VS新潟県」
 ②あさづき ゆう様 作:「お話の種、育ててみませんか?」※募集は終了しました。
 ③加瀬優妃 作:「テーヘンさんのお客さま」「続・テーヘンさんのお客さま ~タクヤの場合~」「お帰り・テーヘンさんのお客さま ~アオイの場合~」
 ④森陰五十鈴様 作:「グラン・マールに身を投じて ~海賊に買われた令嬢の選択~」
 ⑤都森 のぉ様 作:「我楽多 ~ネタ、売ってます~」
 ⑥NOMAR様 作:「蜘蛛の意吐 欄外スピンアウト集」

※①③④は完結作品。⑥は短編連作。
 続編・ある1コマ・パラレル・何でもOK!
 禁止事項に触れなければすべて良し!です。
 ⑤は原案提供。「店主の道楽」は先着1名様! 「人生は金次第」は複数可!となっております。
 お気軽にお問い合わせください。


●現在の「リサイクル作品」(6作品)  ※丸数字は原案番号です。
~完結~
 ①由様 作:「県乱武闘!! 石川県VS新潟県〜間に挟まれた富山県〜」
 ①加瀬優妃 作:「県乱武闘!! ~北陸三県同盟~」
 ①あさづき ゆう様 作:「県乱武闘!! ひとつの結末と新たな勢力」
 ②都森 のぉ様 作:「女王にならないための一仕事」
 ②森陰五十鈴様 作:「お飾り王妃の我慢はもう限界です!
                ~嫁いだ国の食事情に物申す~」

~連載中~
 ⑥K John・Smith様 作:【バルーンアートで『なろう小説』のモンスターをファンアートした!】…暴走読者が勝手にピックアップ!!モンスターコレクション」
 ⑥K John・Smith様 作:「魔獣詩歌断片集 ~Fragment~魔獣世界のシナリオソース集」

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コメント全12件
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加瀬優妃
2021年08月26日 14:51
NOMAR様、こんにちは。

なるほど、緑と言えば銅イオンの色ですからねぇ。
今日の話題はイオンづいているな。( ̄▽ ̄*)
しかし髪も染まってしまうとは……。

水に含まれる銅のせいで、瞳が緑色になってしまった女子高生の話、わりと最近テレビで見たんですよ。
原因は学校の水道水の水。でもみんなが緑色になったのではなくその子だけ。だから学校でも「カラコンしてるの?」と言われたりしたらしい。
普通はそんなことにはならないのだけれど、体内から銅を排出できない体質だったために彼女だけ目が緑色になってしまったそうです。
加瀬優妃
2021年08月26日 14:32
>烏木様

おお、日本酒の詳しい説明、ありがとうございます。
軟水でも日本酒を作れるように工夫した結果、ですか。へぇー。

純米酒とか吟醸酒とか、あまり意味もわからず飲んでましたね。( ̄▽ ̄;)
最近はお酒が弱くなってすぐ眠くなるので、日本酒は飲まなくなりましたけど。

イオンの説明、ありがとうございます。
本当だ、確かにナトリウムイオンに「交換」ですね。よくわかりました。
炭酸カルシウムは……塩酸と石灰石の反応で出てきた気がしますね。
炭酸ナトリウムは、確か炭酸水素ナトリウムの熱分解の話で出てきたような。
中学理科で習ったこと、ちゃんと実生活に繋がってるんですねー。

で、ボイラーは軟水器と違って軟水化が主目的ではないけれど(付着物を防ぐのが主目的)、理屈が同じなので結果的に軟水化している、ということですね。

ちょうどいい感じの説明、ありがとうございます。
何しろあんまり専門的だと頭に入らないので……。( ̄▽ ̄;)
NOMAR
2021年08月26日 03:17
(* ̄∇ ̄)ノ 洗髪ネタ。海外で水道管を銅で作っていた地域がありました。で、古くなった銅の水道管にサビが出ました。銅が酸化してできるサビが緑青。緑青(ろくしょう)混じりの水が流れるように。
やがて、この地域の人達がだんだんと髪の毛が緑色になっていくという怪現象が。金髪などもとから色が薄い人は鮮やかな緑色の髪になったそうです。
https://www.chem-station.com/blog/2012/10/2012.html
烏木
2021年08月26日 02:08
日本酒の醸造には酵母が増殖や活動するためにカルシウムを必要とするので硬水の方がいいのですが、鉄分やマンガンなどが含まれると駄目なので、醸造を邪魔する成分が少なくてカルシウムが多い水が適していて、灘や伏見の水がそれに合っていたので酒処になりましたし、現在でも大半の日本酒は灘か伏見で醸造されています。

現代では水質改善ができるので色々な地域で醸造できますが、地酒の定義は灘と伏見以外で醸造された日本酒というように灘と伏見は双璧です。

さてさて、軟水で日本酒の醸造ができないわけではないのですが、酵母以外の雑菌が繁殖しにくい低温の環境下で発酵期間を長くしないと駄目なんです。
しかも、雑菌の餌になるタンパク質などが少なくなるように米もデンプン質だけになるぐらい磨かないといけません。

さて、精米歩合を低くして低温で長期醸造って何だと思います?

これって吟醸酒なんです。
吟醸酒は軟水の広島の西条で何とか日本酒を醸造したいと試行錯誤した結果生まれたお酒です。



樹脂の中にナトリウムイオンを充填しておいて、硬水中のカルシウムイオンやマグネシウムイオンを樹脂の中に取り込んで、同じ電荷量のナトリウムイオンを水の中に放出するんです。

大雑把な例ですが
反応前
樹脂の中 10Na+
水の中  2Ca2+

反応後
樹脂の中 6Na+ 2Ca2+
水の中  4Na+

こうなって陽イオンが交換されるんです。
しばらく使っていると樹脂中のナトリウムイオンがなくなるので、今度は逆に樹脂中の陽イオンを取り出して樹脂にナトリウムイオンを入れるんです。

使用済みの樹脂に食塩水を流しかけると樹脂中のカルシウムイオンやマグネシウムイオンが塩化カルシウムや塩化マグネシウムの形で樹脂外に出て、替わりにナトリウムイオンが樹脂に入り込みます。
これが再生です。

一番安価で安全性が高いナトリウムイオン源が塩化ナトリウムなのでボイラーの軟水化装置の再生に塩化ナトリウムがよく使われています。

なぜナトリウムに交換するかというと、炭酸カルシウムや炭酸マグネシウムなどの炭酸塩の多くは水に難溶なのでこれが析出して付着するのがスケールなのですが、炭酸ナトリウムは水溶性なのでスケールにならないからです。

水に難溶な塩をつくり、スケールが生じる陽イオンが多い水を硬水としたので結果として軟水化するって事になりますが、主眼としてはそれらの陽イオンを水溶性の塩を作る陽イオンに置き換えることでスケールの発生を抑えるというものです。
加瀬優妃
2021年08月25日 23:39
烏木様、こんばんは。

あ、日本酒を作るには硬度が高い方がいいんですね?
なるほどー。表の数値はあくまで「平均硬度」ですから、地域によって違いますもんね。

出汁も水が大事ですもんね……。
そこからこだわって作っているんですね。
プロなら違いはわかる、と。( ̄- ̄*)

>イオン交換樹脂などでカルシウムなどのミネラルをナトリウムに交換

……??? ( ̄o ̄;)
えーと、原子は変わらないだろから……化合物???

・軟水器は、塩化ナトリウムが溶けた時の成分である塩素イオンが水中のマグネシウムイオンやカルシウムと結び付き、それを塩化マグネシウムや塩化カルシウムとして排出し、マグネシウムやカルシウムが多い水をより少ない水に換える。

……という記載をしている記事がありまして、こういうことですかね?
 Ca2+ + 2Cl- → CaCl2
 Mg2+ + 2Cl- → MgCl2
遠い昔に、習ったような……。( ̄~ ̄;)(←理系のくせに理科弱い)

となるとー、付着物が増えると触れ合う面が狭くなるので反応効率が悪くなるから、ときどき綺麗にしなければならない、これが再生ということ。
……かな?
烏木
2021年08月25日 22:04
関西でも硬水はあります。
神戸市の灘は硬水なので日本酒の醸造に向いていて大半の日本酒は灘で醸造されています。灘の次に酒蔵が多い京都市の伏見も硬水気味です。

伏見と同じ京都市でも洛中の井戸水はかなりの軟水で、和食の料亭では京都の本店から毎日タンクローリーで井戸水を運んでその水で出汁をとっている例もあります。
軟水と硬水でとった出汁の違いは(ソムリエとかの)味や香りの違いを生業にしている人だと良し悪しが分かるぐらい違うそうですが、素人だと普段使っている水でとった出汁が美味しく感じると何かの番組(目がテンだったかな?)で視た覚えがあります。

他には……
硬水はスケール(水垢)が付きやすいのでボイラーではイオン交換樹脂などでカルシウムなどのミネラルをナトリウムに交換してから使用しています。
定期的に樹脂の再生をしないとスケールが付いて燃費が悪くなり最悪だとボイラーが死にます。
硬水の地域だと再生間隔が少し短めになります。
加瀬優妃
2021年08月25日 19:07
畢竟様、こんばんは。

あ、面白く感じていただけましたか。良かったです。
何しろ基準が自分の……(以下略)なので、共感して頂けると嬉しい。

うどんの味付けの違いの理由は諸説あるようで、そのうちの一つに

「関西は軟水なので昆布でも短時間で出しがとれるので昆布出汁が主流。そして昆布出汁と相性のよい薄口醤油が好まれた。一方関東は硬水なので、かつお出汁が主流で、かつお出汁と相性の良い濃口しょうゆを用いた」

とありますね。あくまで諸説の一つ。

ヨーロッパ諸国の飲酒年齢が低い、というのはありましたが、理由まではわからなかったですね……。
でもお酒をつくるのに水の性質というのは重要でしょうから、やっぱり関係があるんですかね? (・_・;)
畢竟 吾煌
2021年08月25日 18:35
ども。
シャンプーの泡立ちが水に関係するとは面白いですね。イタリア皇帝さん同様に感謝です。

カップメンとかうどんとか、関西と関東で味が違うのが、水が硬いから関東では醤油などで濃い味付けで誤魔化しているようなことを聞いたことがあります。
それなら愛知も関西の味付けにして欲しいけど。好みなのだろうか。

大陸などでは水は硬いらしいですよね。
ヨーロッパなど穀物が育ちやすいけども、水が硬いのでアルコールを幼い頃から薄めて飲んでも良いとなっている理由とも聞いたことがあります。普通の水がお腹壊すから、かどうかは確認してませんけど。
洗濯機も長年使うと排水管に鉱物が付着して詰まるとも。
日本の温泉の取水口に鉱物が付着したりするのと同様らしい。
加瀬優妃
2021年08月25日 18:19
三河様、こんにちは。

そうなんですよね、水源が同じと思われる地域でも微妙に差がある感じですよね。
調べてみたのですが、日本と外国の違いについては書いてあるものの日本国内の違いにまでは触れてなくて、日本国内でも違う、ということは書いてあっても「何で?」という部分までは書いてなかったですね。
軟水器と呼ばれるものがあることを考えると、やっぱり浄水場の違い……? (・_・;)

まぁとにかく、愛知県はいちばんまろやかで泡立ちがよい県ということになりますね。
おめでとうございます。(*''▽'')◁*☆
三河
2021年08月25日 16:16
こんにちは

意外や何故愛知?地質的な問題だろうか?
名古屋の辺りは水源が岐阜のはずなんだが、岐阜より下位に来るのか…
豊川水系・矢作川水系が頑張っているのだろうか

沖縄はサンゴ礁の関係でしょうな

あとは火山かな?
関東や山梨、静岡は富士山
九州勢も上位です
それでも長崎・宮崎が下位か…
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