2016年08月19日 (金) 22:20
《episode00》
度重なる地形変動や異常気象の混乱に乗じた世界平和維持機構WPOにより、あらゆる国から国境が消え、そして表面的に一つの地球としての国が出来上がった。世界政府となったWPOは混沌に対する防壁として『ドーム』と呼ばれる要塞を建設。
しかし個人の性質として社会不適合とされた者達はドームから弾き出されることとなった。
...新たな統治制度が適用されて数十年。
かつて不適合者が集まり警戒区域とされていた場所にも人の住処ができ、制度緩和によって許された住人にはドームと区域との行き来が可能になっていた。
主人公、ヒロはこの緩和によってドーム内の学校に通い、小学生過程、中学校生過程をその育ちと見た目をネタにいじめを受けていた。
彼が警戒区域内の孤児院にて育ち...そして親の顔を知らないままにして元日本人の血を持っているからであった。
そんな憂鬱なある日に、ヒロは警戒区域の中でも特別警戒Lv.4とされる場所に足を踏み入れてしまう。
『人が消える』そんな都市伝説を持つ場所。
それは彼の日常の崩壊と同時に、世界の嘘が暴かれる可能性も意味していた。
処女作、その第1話です。
拙い文章ですがお目汚し頂ければ嬉しいです。