2017年03月18日 (土) 21:03
こんにちは、こんばんわ、おはようございます!
えっと、お久しぶりでございます!
藍蝶です!
今回は、ようやく身内の件が無事解決したので久々に投稿したいと思います!
いえ〜い!♡✧。(⋈◍>◡<◍)。✧♡
えと、暫く投稿できなかったお詫びに閑話を書きたいと思います!
舞台は、フィーちゃんのお母さんとお姉ちゃんが亡くなる前のお話です!
〜家族でのピクニック〜
ここは、天使族が住んでいる天界。
とある草原で、とある家族がピクニックをしていた。
「かあさま!みてみて!きれいなお花がたくさん咲いてるよ!…摘んでも、良い?」
「ふふふ、一つだけよ?」
たくさんの花に目を輝かせながら、フィラルはキャサリンに摘んでも良いか許可を取ると、どの花にしようか悩み始めた。
「初めてのピクニックって、こんなに楽しいんだね!」
「そうねぇ…。このピクニックを提案したフィーちゃんに感謝ね!」
「そうだな」
フィニック、キャサリン、ギルダーツ、フィリエルの四人の話を聞きながらフィラルは良い花を探してると、奥にいろんな色に変わる一輪の花が咲いていた。
綺麗…。あれって何て花なんだろう?
「フィーちゃん?あんまり遠くに行ってはダメよ?」
後ろからキャサリンの声が聞こえたので、フィラルは分かったと返事すると、奥に行った。
「あれ?さっきまであったのに…」
花に向かって歩いてきたのにいつの間にか居なくなっていたのに気付きあたりを見回すフィラル。そして、見つけた。
「あっれぇ?また奥に行かなきゃいけないの?まぁ、いっか」
そして、また進んではなくなってることに気付き、また探しては見つけ、進んでは消えている、ということを繰り返していたらいつの間にか奥深い暗いところに行ってしまっていた。
「あ…。奥に行き過ぎた…。ま、いっか!」
その頃、キャサリンたちはいなくなってしまったフィラルを大慌てで探しているが、当の本人は、そんなことも考えずにただただ珍しい花を追いかけていた。
「あ!…よし!採れた!…って、あれ?これただの花じゃん。ったく、喜んで損した……はぁ…。とっとと帰ろ…」
フィラルは探すことを諦め、来た道を引き返そうとしたが、帰れなかった。
…なぜなら、先ほどまであった道が消えていたからだ。そして、前方を見てみると道が続いていた。
「な、何これ…。帰れないの⁈……え、うっそぉん!…ってか、どうしよ…」
フィラルはどうやったら戻れるか頭で考えたが、フィラルはまだ四歳。翼を持たぬただの子供だから飛んで出られなかった。
「う〜ん……。あ、そうだ!アクア!って、そういえばみんな旅行やら仕事やらでいないんだった!…ここで、兄さまたちが来るのを待つか」
そう呟くと、フィラルは地面から出ている木の根っこに腰掛けた。
「…うぅ…。こんな暗いとこに一日中いたくない…。はぁ…高いとこに行けたらなぁ…。って、待てよ?高いところ…たかいところ…」
あ、あるじゃん!たかい所!
思いついたフィラルは、先ほどまで自分が座っていた木に登り始めた。
「意外、と…たっか…!…ぅわ!…あっぶねぇ…落ちる、とこだった」
落ちそうになりながらもフィラルは一番高い木の幹に到着することができた。
「これで、見れる…!」
フィラルは、希望を胸に木の葉から顔を出すと、辺りを見渡した。
そして、とある人物を見つけた。
「に、兄さま…!スゥ……にいさまぁぁぁ!フィラルは、ここですぅ!」
フィラルが思いっきり叫ぶと、ギルダーツはこちらに気づいたのか物凄いスピードで近づいてきた。
「いた!フィラル、お前!母上があれほど奥に行くなと釘さしたのに何でお前は奥へと行ったんだ!…ったく、心配させやがって…。こうなったら、母上たちにしばらくフィラルを外に出さないように提案させるか…」
ギルダーツはフィラルを抱き上げると、フィラルを説教しながら先ほどまでいた草原に戻っていった。
この後、フィラルはみんなに説教され、翌日からしばらくは庭にも外にも行けずに屋敷に閉じ込められていたのだった。