2010年11月20日 (土) 15:24
ということで、まだ小説を投稿してもいないのにこんなことをしている神浄です。
いえですね……それなりに重要なことなので。
で、今回は何の用件かと言いますと。
ひょんなことから、禁書目録の考察をしてみたわけなんですよ。
……まぁ、バカの一環とでもお考えください^^;
で、ですね……。
自分、禁書の二時創作書いてるじゃないですか? まぁ、書いてるんですよw
そして、この二次創作なんですが……。
実は、『蒲池先生じゃなくてこんなヤツが描く、もうひとつの禁書目録』っていうのがテーマな訳でして。
簡単に言えば。
普通の二次創作とは違い、『今出されている伏線を回収し、その上で自分の禁書目録として描く』って事なんです。転生とか全くないですし、本当に原作っぽく書いてるつもりなんですよ^^;
そういうことですので、意外に考察とかって重要だったりするんですね。
なので、皆さんに自分の考察を見てもらって、意見を聞かせてほしいんですよ。見当違いなものだったらダメじゃないですか、自分の二次創作の方針として。
そういうわけですので、お暇な方はどうかご意見をお聞かせください^^;
まず、物語の鍵である、アレイスター=クロウリーの『計画』について。
22巻終盤の、アレイスターの言葉なんですが。
『異形の力で満たされた神殿を用意し、その中で右腕を精錬し、その力でも
って位相そのものの厚みを調整し、結果として世界を変ずる思想』
アレイスターはこの『神殿』を、自ら学園都市だと言っていますね。そして
フィアンマの場合は、十中八九『ベツレヘムの星』かと。
で、その中で精錬される『右腕』ですが、もちろん上条さんの、ですよね?
自分はその『精錬』がまだよく分からないのですが(単純な戦闘ではないと
思いますけど)、まさかとは思うのですが、『切り離す』ということになるん
じゃないでしょうか?
修行の基本として、『邪念を切り離す』というものがあると思うんです。
もし、その『邪念』が『幻想殺し』だとすれば。
そして、その『精錬』が修行に似たようなものだとすれば。
現に幻想殺しは、ありとあらゆる異能を打ち消してしまって、神の加護さえ
も消してしまいます。つまり、神の下から離れているのでは、ということで(現に、ヴェントは上条のことを『大罪人』と言っています)。だとしたら、十分な『邪念』になりますよ。
その『邪念』を切り離し、そして新たな力が生まれる。その力はそれに位相
するものの厚みを調整し、結果的には世界を変える。
こう考えるとすれば、その新たな力はもちろん、あれですよね。なって言っ
たらいいのか分かりませんけど^^;
では、これに『位相するもの』とは、一体何なのか。
この場合の『新たな力』ですが、『邪念』が消えたことにより、『神聖なる
もの』だ、という捉え方ができます。
つまり、この位相は神聖ではないもの……それこそ『邪念』なのでは、と。
その新たな力は『邪念』を調整し、そして世界を変える……。
この世界を変える、という表現ですが、つまりは世界を救う、って事に直結
するんじゃないですかね? 『邪念』を調整できるなら、多分に可能かと。
さて、これが正しいものだとすれば、つまりは、
アレイスターは何らかの方法で上条の幻想殺しを取り除き、『新たなる力』
で『邪念』を消し去り、『世界を救おう』としているのではないか、と。
ここで少々話がそれますが、以前に一度、上条さんから幻想殺しが消えたこ
とがありましたね。もちろんアウレオロスの話です。
この時上条さんは、アウレオロスの力も踏まえ、『竜王の顎』を現出させ、
彼を倒した(こういうことにしといてください^^;)。
つまり、『新たなる力』に対する『邪念』は、『魔術』、または『異能の力
』なのでは(アウレオロス=イザードは、錬金術師……考えるでもなく、魔術
師ですから)。
そう考えると、アレイスターは『新たなる力』を使って、魔術や異能の力そ
のものを消し去ろうとしている。
そして、世界を救う。
かなりぶっ飛んだ話ですけど、現にフィアンマもそうではありませんでした
か? 世界を一掃して、新たなる物質をその地に残し、新たに再建する。
そして、アレイスターはそのフィアンマの行動を『君は、自らの行動を別の
視点から捉え直すだけで良い。それだけで、あの力の本質を理解していたはず
だ』と言っています。
つまり、フィアンマは見当違いな事を考えていたわけですが(おそらくこの
場合は、幻想殺しをただの『異能を打ち消すだけの力』という考えが見当違い
なんでしょう)、その行動そのものはアレイスターと似ている、ということで
すよね?
しきりにフィアンマは、上条さんとの戦闘中『世界を救う』と言っていまし
た。
それが何を意味するかはともかくとして、そうだとすれば、アレイスターも
そうしたいのでは、と。
そしてフィアンマの『世界を救う』は、前述したとおり、人間、または世界
そのものを滅ぼし、そして再建する、みたいな事だったのではないでしょうか
(再建に関しては、建宮らしき男の声でそう捉えられます)。
つまり統括すると、
アレイスターは上条から幻想殺しを奪い、自身の力とし、そして上条から現
れる新たなる力さえも利用して世界を滅ぼし、また新たに創り直す、という一
連の行動がしたいのではないか、と。
……ここまでが、抽象的な考えに対する考察です。ここから先は、具体的な
ことに対する考察を展開させてもらいます。
先ほどの自分の考え(アレイスターは世界を再建しようとしている)が正しい
ものだとすれば、まず一番最初に必要な段階は『右腕の精錬』ですね。
さて、ではこの『右腕の精錬』なのですが。
以前に『単純に戦闘ではない』とか言ってましたが、本質的には違うがそれ
は必要なのでは、と思うんですよ。
つまりどういうことかと言えば、
本来ならば『戦闘』は必要ないが、その『精錬』に辿り着くまでに必要な手
順として『戦闘』が必要である、と。
簡単に言ってしまえば、『A』計画を成就するには、必然的に『B』という
行動をとらなければならない、って事なんです。『A』は『精錬』で、『B』
は『戦闘』。
では、自分が何故戦闘が必要なのか、という考えた理由なのですが。
20巻で、上条さんは一方通行と一戦交えていましたよね?
あの時。
レッサーが言うには、どうやら上条さんは『掴んで捻る』ということをしで
かしたそうじゃないですか。
もちろん今までの上条さんは、そんな小細工、できていませんでした(そも
そもする必要もなかったのですが)。
では、いつの間に上条さんはこの新たな技術を得たのか。
その会得手段が、今までの戦闘ではなかったのでしょうか。
上条さんはこの新たな技術を、打ち消しきれないほどの力を振るってくるフ
ィアンマの力に対しても使用し、上手い具合に受け流すことに成功していまし
た。結構重要な技術ですよね。
こんな技術を得るには、それなりの苦労が伴うはずです。端的に言えば、フ
ィアンマすら倒すことを可能とした技術なんですからね。
『神の子』を倒すことすらできる技術……上条さんの今までの戦闘は、これ
相応のもののはずです。一時的に『魔神』レベルの力を振るうことのできるイ
ンデックス、世界を簡単に歪めることのできるアウレオロス、攻略不能とされ
た学園都市最強である一方通行、学園都市を一気に制圧しようと乗り出した二
人の魔術師、オリアナにリドヴィア、『神の右席』の前方を司り、『天罰』の
術式を行使して学園都市の機能の七割もダウンさせたローマ正教の魔術師のヴ
ェント、『光の処刑』を操り、ありとあらゆる優先順位を自在に操って学園都
市製の大陸切断用の戦術をもろに食らっても平然としていた『神の右席』の左
方であるテッラ、『神の右席』と『聖人』の力を自由に操り、あの神裂さえも
圧倒するほどの力を所持している傭兵のウィリアム=オルウェル、イギリス国
内限定とはいえ天使長レベルの力を振るった第二王女キャーリサ。これらは上
条さんの戦闘の中でもずば抜けてる敵たちだけですが、これらほどのものを片
っ端から殴り倒してきた(助力は必ずしもありましたが)訳ですね。
これらの戦闘が、上条に新たな技術を会得させた、というのはありえない話
ではないでしょう。実際、1巻と22巻の上条の戦闘センスは、あまりにも違い
すぎますから。
つまり、『精錬』にあの技術が必要ならば、今までの上条の戦闘は必然的に
行われてきた、という捉え方もできます。どうやら学園都市統括理事長は、世
界の真実を把握してるらしいのでこれくらい起こすこと、訳ないでしょうし。
さて、では何故その『精錬』に、そんな技術が必要なのか?
ここで、また『精錬』の内容に戻らせてもらいます。
前述の通り、自分はその『精錬』を、最終的には『幻想殺しを上条当麻から
切り離す』と見ています。
この場合での『幻想殺し』ですが、これは『切り離すべき邪念』なわけです
よね。つまり、もちろん『マイナスの力』なわけです。
そしてそれを切り離したときに現れる、『新たなる力』。これはもちろん、
『神聖なる力』……端的に言ってしまえば『プラスの力』です。
今現在、上条は幻想殺しを宿しているので、マイナスの存在であるわけです。
しかし、それが切り離されれば上条は新たなる力を宿し、プラスの存在にな
る。
要は、『上条という絶対値に、幻想殺しというマイナスの符号、新たなる力
というプラスの符号がくっついてる』状況なんですよ。
厭くまで幻想殺しや新たなる力は、符号でしかない。
そして上条自身が、その絶対値。
つまり、力の善悪はどうとせよ、その強弱は上条自身に委ねられているので
はないでしょうか? まぁ、幻想殺しも新たなる力も、随分と大きな力を持っ
ているそうですが(新たなる力なんて、幻想殺しさえ見劣りするそうですから
ね^^;)。
つまり、上条を鍛錬することによりその絶対値を増やし、そして邪念を取り
払ってプラスの存在にすることで、圧倒的な『善なる存在』へと昇華させよう
としているのではないでしょうか、アレイスターは? ……とはいえ、アレイ
スターの『世界を救う』っていうのがあんな感じですので、その『善』が果た
して常識的に考えて『善』なのかはかなり怪しいところですが。
そして、この考えが正しいとすれば、上条に宿ったあの技術は、やはり上条
の絶対値を大きく上げる要因にならないでしょうか。
……と、ここで大きく話が脱線しますが、後で繋げるのでちょっとご覧くだ
さい。
さて、20巻で新たなキャラがいきなり登場してきましたね……。
学園都市から、学園都市第1位の一方通行を殺すためだけに作られた『妹達
』……そう、『番外個体』です。
どうやら学園都市の科学者たちは、この『番外個体』を製造(以降、第三次
製造計画)した理由ですが。
『学園都市に牙を剥いた一方通行の抹殺』。まぁ、これは問題ないでしょう。
しかし、です。
たったそれだけのために、新たに『妹達』全員(一万弱)を張り直す、などと
いうことをするでしょうか?
一方通行の『絶対能力者シフト』のためにより、寿命が異様に短くなってい
る『妹達』。
彼女らはその命を延ばすため、学園都市だけではなく、その協力機関が点在
する諸外国へと身を転じています。
学園都市は、これらの一万弱の『妹達』を殺し、そしてさらにそれに変わる
『番外個体』を作っているそうです。
それらの理由が、ただの『一方通行の抹殺』。
……少々、コストに見合わないと思いませんか? 一方通行を殺したいのな
ら、エイワスでも使えばいいんです。まぁ、エイワスがそう動くかは凄く怪し
いですけど。
さて、ここで確認してほしいことが……学園都市の科学者たちを管理してい
るのは、もちろんのこと学園都市統括理事長であるアレイスター。
つまり、これらの『妹達』絡みの一連の行動は、アレイスターが指図してい
るってことです。
あのアレイスターが、こんな大々的なことを、たった一人を殺すために実行
している。かなり考えにくくありませんか? 先ほどはエイワスを持ち出しま
したが、別に一方通行を殺したいのなら、彼がそうすればいいだけの話です。
絶対アレイスターなら120%の勝利でしょうし。
自分は、この『妹達』絡みの一連の行動に、違う理由があるのでは、って思
ったんですよ。
そして考えてみたのが、13巻の内容。
あの時は、世界中に散らばった全『妹達』に対し、それらの上位個体である
『打ち止め』がウィルスコードを送り、あのヒューズ=カザキリを現出させて
いましたね。
あの時の文章なのですが。
学園都市中のAIM拡散力場を、世界中に散らばる『妹達』とリンクすること
で、AIM拡散力場を一時的に世界規模にまで拡大させた、と捉えることのでき
る文章があるんですよ。
さて、仮にこの時の『妹達』が、あの『番外個体』だとすれば。
『妹達』は、全員が異能力者、または強能力者。対し『番外個体』は、学園
都市最強の一方通行の見積もりによると、大能力者。
数値に換算すれば、『妹達』の最大電力は800万Vに満ちません(とある科学
の超電磁砲、4巻参照)。対し『番外個体』は、およそ二億ボルトが最大電力。
さて、これが一万人集まった時の差ですが、
『妹達』を一万人集めると、それら全てを合計した最大電力は八百億ボルト
未満。『番外個体』の場合は、二兆ボルト。
随分とデカすぎる差が出ますよね……。換算すれば、一兆九千二百億ボルト
の差です(笑)。
こんなに差があれば、『妹達』を『番外個体』に張り直した時のAIM拡散力
場の力の差は甚大です。
ここでまた話はそれますが、この考察の冒頭で、アレイスターが『学園都市
を上条の右腕を精錬するための神殿』として使用している、というのが窺えま
すね。
学園都市とは、AIM拡散力場で満ちた神殿。
そして一度、それに留まらずに世界中までにAIM拡散力場を拡大したときも
ありました。
つまり、
『妹達』を『番外個体』に張り替え、もう一度AIM拡散力場を拡大すれば、
上条を精錬する『神殿』であるAIM拡散力場は一気に強度を増すわけです。
もちろん、精錬する舞台のレベルが高ければ高いほど、そこで得られる経験
値は大きくなりますよね。
何が言いたいのか、というと。
アレイスターが、『妹達』を『番外個体』に張り直す理由は、端的に言えば
上条当麻の強化のためなのでは、ということなのです。
そして実際問題、一方通行を殺すためだけの『第三次製造計画』ではコスト
に見合わないため、結構有力性のある考えだと思うんですね。
……つまり、です。
こう考えることで、多くの問題が解消されるんですよ。
だったら、この考えは正しいのではないか、ということに。
何が正しいのか、改めて考えてみると、
『上条当麻の精錬には、上条当麻自身の強化、及び彼を収納している神殿の
強化が該当する』という考えが、です。
では、この考えが正しいものだとすれば。
上条自身の強化はともかくとして、では『神殿』を強化することで、具体的
にはどのように上条の絶対値を増やすのか、ということです。
この場合の『神殿』ですが、もちろん言うまでもなく学園都市です(という
より、上条を覆いこむAIM拡散力場全て)。
AIM拡散力場ですが、これは能力者が無自覚に発している微弱な力のフィールド全般、というらしいです。公式なのでご安心をw
そしてアレイスターは『滞空回線』を通じて、常に充満しているこのAIM拡散力場を『相殺』している上条の幻想殺しの稼動状況を認識しているそうです。
つまり、幻想殺しはAIM拡散力場が充満している中では、常にその効力を発
揮している、というわけです(空気に触れているだけでいろいろと打ち消しているようですが)。
これ、ちょっと考え方を変えてみると……常に敵を倒し続けている、と考えられませんか? ただ歩いているだけなのに、その歩みが敵を倒す、みたいなニュアンスです。
これ、相当な経験値になると思うんですよ。
そして、これがさらに強化されれば、もちろんその経験値も上がりますよね。
これが正しいとするなら、『神殿』であるAIM拡散力場の強化は、間接的に『上条当麻の鍛錬』に繋がるわけです。
……という、いかにも中途半端なところで終わってます(汗
さて、どうでしたか? 結構穴だらけなのは分かってます^^;(現に、ホルスとオシリスに関して触れてませんしorz
なので、ぜひとも皆さんの意見を聞かせてもらって、これをある程度しっかりしたものにしていきたいんですよ。
皆さん、良ければご協力お願いします!
ではw
……一応自分受験生なんですけどね(ぁ
……確かにそうですね。あの界は、魔術師にしか対応していませんでしたし……。
それに、魔術サイドがなくなれば完璧に科学サイドの天下か……。確かに魔術師だけ、っていうのが強そうですね^^; 考えが及んでいませんでした。
第三次製造計画は……。
確かに、そうなんですよね……。まだ一人しか出てきてないんですよね。
統括理事会か、電話の男ですか……ちょっと考えてみます。
上条さんとアウレオロスは、かなり深いところですしね^^; 自分も、まだあまり想像すらできていません(汗
本当に、貴重なご意見ありがとうございました! 参考にさせてもらいます!