当方創作の異世界の言語について
2023年04月18日 (火) 16:57
突然ですが、当方の創作(異世界ファンタジーというか、ナーロッパ世界創作)には作品に描かれていない隠し設定がございます。
それが、実は全員日本語使ってるよー、しかも外来語ありの漢字ありの現代の日本語だよー。ということなんです。
なんでそんなことになっているかというと、日本語って、神道由来・仏教由来・儒教由来・道教由来の言葉が多いじゃないですか。意識しなくて普通に使っている言葉が実が仏教用語だったなんてことがざらにあるし。
創作でそんな言葉を使ってしまうことに違和感がありました。出来るだけ排除しようとしても、そうだと判ってる言葉ならともかく、知らずに普通の日本語だと思って使ってることもあるし、慣用句だって日本の生活習慣に根差してるからこそ生まれたものもあるし。
そういうことを考えるのが面倒になってしまって、だったらナーロッパは日本語使ってることにしちゃえ!と(笑)。

その理由と状況が↓。これは【法律の多い魔導王国】の【王室典範編】のネタだししてる時に、その中で書いた文章です。因みにネタだしはほとんど進んでおらず、プロット組めるまでに進んではいないので、没ネタになるかもしれません。そう言ったネタどまりのものが10個前後あります(;^_^A



 突然だが、このカヌーン魔導王国を含むモクテエコ大陸の主要言語は異世界の21世紀日本をベースにした言語である。創世神ビダーヤが最初の異世界召喚をした折に、召喚者の出身地の言語に合わせてこの世界の言語を作り替えたとされている。つまり、ビダーヤが異世界の日本に頼りまくる気満々だったことが窺える。
 そのため、モクテエコ大陸では、この大陸に仏教がないにも関わらず『仏の顔も三度まで』が通じるし、語源が仏教だろうが神道だろうが儒教だろうが関係なく使われる。
 また、大陸公用語とされるのは標準語と言われる、国営放送のアナウンサーが使う発音・アクセント・イントネーションの言語である。公用語があれば当然それぞれの国の言葉もあり、カヌーン魔導王国はほぼ標準語が国内公用語となっている。他には博多弁の国家もあれば、秋田弁の国家もあり、大阪弁や京都弁などなど様々な方言が各国の公用語となっている。
 もともと日本語の方言なので、基本的に詳しく他国語を学ばなくとも話は通じる。尤も、8割がた同じでも方言特有の表現があったり、地方によって意味合いが異なるものもあり、その微妙な差異が学習を難しくしている面もある。西日本言語国家の『これ直しておいて(これ仕舞っておいて)』が東日本言語の国家では『これ修理しておいて』と解釈されるなど、そういった例はいくらでもある。
 更に、A国ではとある言葉が誉め言葉として機能している一方、B国ではそれが最上級の侮蔑の意味を持つこともある。A国大使は誉め言葉のつもりで発言したがそれをB国大使は最大級の侮辱と受け取り国際問題となり、危うく戦争に発展しそうになったこともあった。
 ともかくも、日本語の発生した地理的・文化的・民族的背景を一切無視した日本語がこの大陸では公用語として用いられているのである。




ということで、当方の異世界モノへの言語の突っ込みはなしでお願いします(笑)。
あ、勿論、誤字脱字誤用は教えていただけると大変ありがたいです。
コメント全2件
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2023年08月06日 08:06
こういう潔さは好きだ。
そしてこういう作者は実際は作中表現の失敗で読者を現実に立ち返らせるというミスを殆ど犯さないんだよなあ。
そこにあるのは言語感覚の鋭さだろう。
スカル
2023年04月19日 21:06
自分は読んでてその辺あまり気にしてなかったですね
感覚的には「小説の時点で日本語に翻訳されている」ものとして読んでる気がします

洋画にせよ洋書にせよ、時折日本の諺や慣用句、ダジャレ等が使われたりするじゃないですか
元の言語には勿論そのままの意味の言葉は使われてないわけで、翻訳者が元のセリフを噛み砕いた上でニュアンス的に合う言葉を選んだ結果、日本語的表現が使われる…てのが殆どなんですよね
それと同じ様に、作品世界の言語が何語かであろうが小説が日本人向けに日本語で書かれている以上、日本語的表現が使われるのはむしろ当たり前なんじゃないかなと思います

もしかしたら「異世界モノの作者=原作者+翻訳者」なのかもしれませんね