2024年11月20日 (水) 16:12
急に肌寒くなって参りましたね。僕は相変わらず元気です。連載ミステリ「魔術ヶ丘の学園の殺人」滞っていてすみません。文学フリマが落ち着いたら、また連載を再開致します。
文学フリマ……?
そうです。12月1日に、東京ビッグサイトで開催される同人誌の祭典、文学フリマ東京39のことです。
僕は今「新生ミステリ研究会」の所属会員なのですが、文学フリマ東京39では、出店者として初参加いたします。
先輩の皆さまにならって、個人本も作りました。
本格ミステリ小説『赤沼家の殺人』が一冊千円での販売です。同時収録は、書き下ろし短編「弁才天殺人事件」「黒猫殺人奇譚」の二編です。合計254ページ。2段組で、文字数は18万字程度になります。また今回、表紙絵は自分で一から描きました。
1作目の「赤沼家の殺人」は、名探偵 羽黒祐介シリーズの第1作なので、これは書籍化に避けられないだろうと、文章修正の上、収録しました。
2作目の「弁才天殺人事件」は、今回、特に力を入れて執筆した仏教民俗(歴史民俗)ミステリ小説です。「赤沼家の殺人」を書いたのが今から八年前のことなので、この八年間の進化を、現在の自分の世界観を、存分に表現したいと思い、苦心して書きました。今の実力を味わってもらいたいので、「赤沼家の殺人」と共に、もしかしたらそれ以上に読んでいただきたい作品です。
3作目の「黒猫殺人奇譚」は、シュールホラー変格ミステリで、5、6ページ?のショートショート的な短編なのですが、真相を理解するには1週間くらいかかると思う不親切な問題作、奇作です。なにが起きているのかを苦悩しながらじっくり考察するミステリなのですが、しかしながら普通の幻想文学としても充分に楽しめると思います。僕が今一番好んでいる解釈では……逆さまの順番で読んでゆくとそれなりに状況が理解できると思うのと、あとどこかで憑依されています。あと、性別にも注意して読んでいただきたいと思います。あと参考文献も、ヒントになっています。(読んでからのお楽しみです)
同時に、うさぎの絵本のポストカードも販売します。5種類5枚入り、1セットが300円での販売です。(ポストカードのみで、絵本の販売はありません)
その他、無料配布の短編も配る予定ですので、もし購入の意図が無くても構いません。「新生ミステリ研究会」のブースに気軽にお越しください。
こちらのブースで、会長の庵字さんや、副会長の菱川あいずさんとご一緒します。
ブースの位置は「く-21〜22」です!
その隣には、新生ミステリ研究会のメンバーであり、副会長である凛野冥さんや、視葭よみさん(旧 まはるかのかさん、葵紀ノ未さん)のおふたりが『名探偵、皆を集めてさてと言い』(く-23)のブースで出店されています!
こちらもあわせて、よろしくお願いします!
ちなみに、合作本の「ミステリ・フリークス」の「Vol.3」と「Vol.4」にもエッセイを寄稿しています。
Vol.3では、『ミステリ・ファーストコンタクト』と『好きなミステリ5選』。Vol.4では、『『古書ミステリ漁り紀行文』 ~第64回東京名物神田古本まつりルポを中心に~』を寄稿しました。
ちなみにVol.4では、夏合宿における(僕は参加しておりませんが)京極夏彦『姑獲鳥の夏』読書会の対談記事が収録されており、新生ミステリ研究会メンバーのハイレベルな議論を楽しめます。
それでは、もしおいでになる方がいらっしゃいましたら、僕はブースにいますので、楽しく語り合いましょう……!
お元気でしたか?
新生ミス研についてですが……僕は東京だけの参加なので準レギュラーみたいな感じですが、すごく良い勉強をさせていただいております!
文フリ東京は、そうですね、東京ビッグサイトの広い会場で、だいぶ迷いながら集合しました。『新生ミステリ研究会』と、姉妹グループの『名探偵、皆を集めてさてと言い』は、プロ作家ブースに挟まれていました。けっこう盛り上がっていましたよ。僕は通行人に、無料配布の短編を沢山配りました。そういう点では、学園祭みたいな感じでしたね。知り合いも何人かいらして、初サインなどしました。
僕の『赤沼家の殺人』を買って下さる方もいらして、こんなん一冊も売れへんやろ、と自分じゃ思っていたのですが、製本した甲斐がありました。対して、うさぎの絵本のポストカードの売り上げはいまいちだったので、絵本は、発表の場に困りっぱなしです……。
『魔術ヶ丘の学園の殺人』どんどん変な話になっていっていますが、もしよろしければ、今後も読んで頂けると嬉しいです……!