とある山奥に１匹のオーガが住んでいました。 ある夜オーガが山道を歩いていると、山賊に両親を殺されて１人で泣いている人間の女の子がいました。 腹が立ったオーガは山賊を殺しました。 そんなオーガに女の子は怯えています。 お前に危害を加えるつもりはないと言ったオーガは、女の子に背を向けました。 こんな場所に人間の女の子が１人でいたら朝までには魔獣の餌になっているでしょうが、オーガの知ったことではありませんでした。 ですが、後ろから女の子がワンワンと泣く声が聞こえてきたら次第にいたたまれなくなり、振り返って「ウチに来るか？」と訊いたのです。 ――こうして１匹のオーガと１人の女の子の、奇妙な共同生活が始まりました。

　その日、俺は幼馴染の彩苗と遊んでいたゲームの世界へと転生した。目覚めた俺は暗灰色の体毛と赤い目、三つの首を持つ地獄の番犬、ケルベロス・・・、の左首になっていた。身体を動かすことができるのは中央の首であり、左首である俺は中央の首に従わざるを得ない。そんな俺の仕事は、魔王の犬として、迷宮に挑む冒険者と戦うことだった。 　冒険者との戦いを経験するうち、俺はこの世界の秘密に触れていく。弱点が分からない魔王、魔王によって抜かれた冒険者の魂の行方、時間の経過とともに進化していった世界。 　魔王の犬として冒険者と対峙することに疑問を抱き始める中、彩苗が冒険者として俺たちの前に現れた・・・。

人を殺せば殺すほど契約者に力を与え、それと同時に美しく妖艶に進化していく魔剣の精霊。 しかし新しい契約者が不殺主義を貫くせいで、精霊は初期状態（ロリ）のまま延々その男に連れ回される羽目になる。 いつまで経っても成長できない現状に痺れを切らして、精霊は聞いた。 「どうして人を殺さないの？」 男は答えた。 「僕がロリコンだからです」 契約者に人を殺させ力を手に入れたい魔剣の精霊と、精霊を成長させないために不殺を貫くロリコン剣士が、バチバチやりながら旅をする王道活劇。 魔剣を振るって悪を滅したり、幼女のために奔走したりしながら、自由気ままに暴れ回ります。 ※カクヨムでも掲載中。

僕、結城リョウには、誰もが羨む美少女の恋人がいる。 彼女の名前は、芳埜ハルカ。 しかしハルカには凄まじく嫉妬深い一面があり、そのジェラシーは生きた者に限らず、僕に取り憑こうとするオバケにまで向けられる！ 向けるだけでなく、叩き付ける！ 叩き付けるだけでなく、蹴り飛ばし殴り倒し、捻り潰す！！ オバケが見える僕とオバケより怖い僕の彼女が織り成す、愛と嫉妬のホラーラブコメディ。 ※のんびり投稿の連作短編集です。 ※カクヨム、ノベルアッププラスにも掲載しております。 ※イタキモコンビがクロスオーバーで登場するラブコメも投稿しております。 ▶超次元オトメイク(完結済) https://ncode.syosetu.com/n6237fj/

「とにかく転生させてくれ！」 　その一言が運命を決めることになるなんて。 　女神を怒らせ、嫌がらせで角の生えたウサギのモンスター、アルミラージの「角」に転生させられた男は、異世界で自由気ままな本体のウサギさんに振り回されながら生きていくことになった。 　ひしめく森のモンスター達。貧弱な本体と共に生き抜くため、もらったチートで戦い、レベルを上げ、やがては森の主をも屠る最強のウサギへと成長する……かも。 「みー！」 「そっち行っちゃらめぇぇぇぇぇぇぇぇぇ！！？」

　各都道府県代表の幼馴染みコンビがその馴染み感を競い合う「幼馴染み甲子園」。 　産まれたときから英才幼馴染み教育を受けてきた光と明。「幼馴染み？　なにそれおいしいの」状態の大晴と朝日。対照的な二組のナジミストが巻き起こす、幼馴染みによる幼馴染みのための幼馴染みコメディ。 　第11回ＨＪ文庫大賞　三次選考落選作です。 　あらすじの時点で「幼馴染み」連発になってしまいましたが、本文でもほぼ幼馴染みしか出てきません。幼馴染み好きの方はぜひ。