王都の片隅にひっそりと佇む立ち飲み居酒屋『公爵聖女』。
この店は名前そのまんま、国の元貴族と元聖女が共同で営む立ち飲みスタイルの居酒屋。夜な夜な街の労働者階級たちが一日の終わりに美味しいお酒を求めて訪れる癒しの場。
かつては国政の中心的人物だった元公爵家当主と国の象徴たる元聖女が共同で経営するこの店は常連さんたちから慕われる王都の下町の小さな居酒屋。元公爵はイケメンオーラを無自覚に撒き散らすイケメン大将で元聖女は愛くるしい笑顔を振りまく看板娘。
しかし、この店にはその看板娘が頭を悩ませる大きな問題を抱えていた。
それは元公爵のイケメン大将が極度のポンコツだと言うこと。彼は元貴族と言う性質上、モノの価値の捉え方が一般人とは大きな隔たりがあった。そして撒き散らすイケメンオーラは女性をことごとくメロメロにする。
この店は元聖女の願いを無視して打ち上げた赤字ロケットはグングンと高度を上げていく。
この物語はポンコツ貴族のやらかしに元聖女が心の中で激しいツッコミを繰り返す物語、あなたも王都に立ち寄った際は足を運んでは如何でしょうか?