百人の日本人が女神を名乗る存在に呼び出され、剣と魔法が支配する異世界へと転移させられた。
その一人である神谷士道は、通常は一つである固有スキルをなぜか三つ所持しているチート状態になっていた。――だが、良い話だけではない。
戦闘系の天職を持つ者が優遇される世界で、士道は奇術師という非戦闘職になってしまっていた。
ハズレ術師の烙印を押されて蔑まれた士道だが、冷徹な思考と秘めた才能を駆使して凄まじい速度で強者へと成り上がり、世界を引っ掻き回していく。
勇者、魔王、天使、悪魔、精霊、冒険者、人間、神と呼ばれる存在――奇術師は怪物共の思惑を捩じ伏せながら、己が信じる道を歩み続ける。
これは、その為なら神すら欺く奇術師の英雄譚だ。
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