ダン・ファーシードは、王都立魔法学園を全科目1位で卒業した。
剣技や魔法、体術に至るまで、何もかもに突出したダン。しかし彼の父親は、それを認めなかった。何故なら周囲の学生には天才と思しき者がおらず、それゆえダンの世代は『不毛の世代』と揶揄されていたから。したがって彼の1位はすべて無意味に等しいとされた。
ダンはその扱いに反発し、ファーシード公爵家を見限ることを決意する。
果たして一人の冒険者となった彼は、最底辺であるFランク冒険者としての生活を始めた。だがすぐに、ダンの力は周囲を驚かせることとなる。
巨大ドラゴンを討伐したり、多くの困難を仲間と共に切り抜けたり。規格外の活躍をしながら、ダンはやがて多くの人に認められ、誰かを照らす光となっていく。
これは一人の少年が、自らの価値を証明していく物語。