ブックマーク一覧 短編 全263件
短編
働きたくない。 それは誰しもが、一度は抱いたことのある想いだと思う。 俺、鹿島裕司がそのことを考えたのは、幼稚園の頃のことだった。 「ユウくん、なにしてるの?」 そんなことを考えていた俺の顔を覗き込んでくるのは、幼馴染の木ノ下観月だった。 同い年の中でも飛び抜けて整った容姿の持ち主で、何故か俺によく構ってくるやつだ。 そんな彼女を見て、俺の頭に悪魔的発想が浮かんでくる。 「あのさ、俺、働きたくないんだ」 「働きたく…?」 「うん、絶対働きたくない。働くなんて絶対にごめんだ。だからさ、観月に俺の代わりに働いて欲しいんだよね」 「私が?ユウくんの代わりに?」 「そう。そして生涯俺のことを養って貰いたいんだけど」 ダメかな?そう問いかける俺の言動は、子供ながらに間違いなくクズのものであっただろう。 普通なら決して頷かれるはずのない一生寄生宣言。 だが、観月はこれを受けて一瞬キョトンとした表情を浮かべ、 「うん、わかった!私が一生、ユウくんのことを養ってあげるね!」 すぐに満面の笑みで、そう答えてくれたのだった。 そしてあの約束の日から十年。 俺は普通の高校生になり、観月はアイドルになっていた。 俺のことを、生涯養ってくれるためになぁっ!!!
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現実世界[恋愛]
最終更新日:2022年07月19日
短編
私はこの薄暗い部屋が嫌いだ。だが何としてでも聖女にならなくてはならなかった。何故ならば。 「……殿下の正妃になる夢、まだ諦めていないのね」 そう、エッケハルト第一王子の正妃になるため。聖女であることが絶対条件である以上、お姉さまから継承して頂くより他に無いのだ。……ただし殿下をお姉様から奪いたい理由は、実はもう一つある。それはまだお姉さまに知られる訳にはいかないが。 ■5/21、22 デイリー総合一位頂きました。ありがとうございます。
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異世界[恋愛] R15
最終更新日:2021年05月19日
短編
※アンソロジー原作としての提供はお断りさせて頂いております※ ある冬の日。 著名な画家であるオリバー・カーティスの元に、一通の手紙が届いた。 「私の絵を描いてください」 差出人はカミラ・レミニエル元侯爵令嬢。 六年前、婚約者だった王太子に無実の罪を着せられて婚約破棄された悲劇の令嬢だ。 彼女に恩義を感じていたオリバーは、依頼を受けることを即決。 すぐに彼女が住む旧侯爵邸に向かうが、彼女の依頼が、実は自らの遺影を描くことだったと知る。 この話は、「無実の罪で断罪され婚約破棄された令嬢」の、その後の話である。 ※R15は保険です。
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ヒューマンドラマ[文芸] R15
最終更新日:2021年04月23日
短編
私の兄が子供を虐待していた。私はそれを知って姪っ子を引き取ることにしたのである。 「ええ!! シディ様はだから悪役令嬢であったイニエル様を助けたんですね! フラグを折ったんですね!」 ――ここが乙女ゲームの世界で、姪っ子が悪役令嬢だと知ったのは、姪っ子を引き取って十年経ってからである。
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異世界[恋愛]
最終更新日:2021年04月20日
連載 完結済 2エピソード
「今、僕は皆の前に宣言しよう! 貴様との婚約を破棄すると!」 ――きたきたきた! ようやくこの日が来たんだわ! 侯爵令嬢メルティナは、胸の高鳴りを抑えられなかった。 今日は第一王子の成人を祝うパーティ。王子は愛人をはべらせご満悦で、ありもしない婚約者の罪を高らかにあげつらい、国外追放を言い渡そうとしている。 けれど残念なことに、王子は気付いていない。自分を見つめる招待客たちの、冷めた眼差しに。 メルティナがこの場面にいあわせるのはこれで九度目。王子が婚約破棄を宣言するたびになぜか十三歳まで時が逆行し、何度も同じ時を歩んでいる。 これはきっと、神さまが『道を正せ』と与えてくれたチャンスに違いない。 巻き戻るたびに色々な対策を講じたおかげで、不幸な未来を回避するための準備は万端。 ――さあ、これで心おきなくパーティーの料理に手を着けることができる! あ、王子は愛人とふたり、仲良く過ごしてしてくださいね。 婚約破棄シーンそっちのけで、フォーク片手にご馳走の山へ向かうメルティナ。しかし、どこか周囲の様子がおかしくて――? 未来を変えるために奮闘していたヒロインが最後に「なんか思ってたのと違う!」となるお話です。 ※他サイトにも掲載。前後編二話完結です。
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異世界[恋愛] R15
最終更新日:2021年04月14日
短編
王都の一角にある「紳士倶楽部」は王国立の学園卒業生、それも成績上位だった男子のみが入れる社交の場である。交友の為、情報収集の為、紳士たちは今日もそこを訪れる。
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ヒューマンドラマ[文芸] R15
最終更新日:2021年03月24日
短編
双子の娘を授かって幸せな日々が始まったある日、離縁を迫られました。 旦那様、私の立場をちゃんと理解しての発言でしょうか? お父様に言われましたの? そうですか。 まだ暫く放置しても良かったのですが、そうはいきませんわね。 身分階級の厳しい国での、ある領主の妻に起きた出来事を妻視点で綴りました。 ※※ 人によっては一部女性蔑視や差別的と捉えて不快に感じる様な、物語の中の国だからこそ成り立つ制度が出てきます。そういう世界観のそういう制度だと思って、現実的なコメントは無しでお願いします。 不快に感じそうだと思ったら、読むのを止めてください。 結婚に対する夢が無いのでR15にしてあります。
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異世界[恋愛] R15残酷な描写あり
最終更新日:2021年03月20日
短編
悪役令嬢や逆ザマァされたヒロインがたどり着く末路、辺境の狒々爺。 しかし、彼はただの善人だった。 これは、社会から取り残された少女達の人生を見つめる、一人の老人の物語。 (こちらの作品は連作の一作目となります)
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ヒューマンドラマ[文芸] R15
最終更新日:2021年03月15日
短編
 王宮の侍女であるリラは、早くに両親を亡くして孤独な環境で育ったために、あまり感情を表さない娘だった。しかし、いつしか国王と密かに心を通じ合わせるようになった。ところが、ある出来事が起こり、彼女は自分ともう一つの命を守るために、王宮がら姿を消した。  それから数年後、国王陛下は三人の妻との間に六人の子供をもうけていた。そしてその子供達の為に開いたガーデンパーティーに、リラは容姿を変え、とある伯爵令嬢のお付きの侍女として現れた。鉄仮面と呼ばれていた彼女は慈愛に満ちた優しい微笑むで子供達を見つめていた。  そしてそれから更に数年後、国王陛下は実の弟である公爵から、驚愕の事実を知らされたのだった・・・
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異世界[恋愛] R15
最終更新日:2021年03月18日
短編
ある日、ギルマスたる自分一人を残し、ギルドはもぬけの殻となっていた。 次に待っていたのは「おまえをギルドから追放する」と抜けたギルメンたちからの追放宣言。ギルドの姫への注意が、悪逆非道の嫌がらせとして伝わったらしい。 謝罪と迷惑料のギルドの明け渡しの要求から、逃げるようにしてログアウト。 居場所を奪われた先の現実で待っていたのは、疎遠となっていた美少女幼馴染からのお声である。 そこで恋人として幼馴染に寄り添える人生を放棄した、自らの愚かさに人生失敗したと思ってしまった。 人生やりなおそうとネトゲと縁を切ろうにも、築いてきた全ては未練がましく捨てきれない。 かといってネトゲの世界にも戻れない。 そうやってただ時間を無為に過ごす中で、ある日、ギルドの姫が同じクラスのネカマだったことが発覚したのだった。
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現実世界[恋愛]
最終更新日:2021年02月08日
短編
僕は今、深く後悔している。 過去の自分を恥じ、恨み、悔恨している。 それでも過去は変えられない。 僕はこのまま、何も見ず何も考えずに天を仰いでいたくなった。 婚約者の育て方を間違えてしまったばっかりにーー コメディです。紛うことなきコメディです。悲恋の欠けらも無いので安心してお読み下さい。 ある意味悲劇的ではありますが。 ランキング入り、ありがとうございます、ありがとうございます!
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異世界[恋愛]
最終更新日:2021年02月26日
短編
鬼畜な将軍が高潔な女騎士を辱めるだけのお話。
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コメディー[文芸]
最終更新日:2021年02月18日
短編
「セレナ、お前と第二王子の婚約は白紙となった」 「お父様、今度は一体なにをしたのですか?」 オセアン公爵が娘のセレナを溺愛しているのは、有名な話だ。 今も、やっと結んだ婚約が白紙になったというのに満面の笑みを浮かべる始末。 怒ったセレナだったが、話を聞くと父のせいではなく王家からの意向であった。 どうやら、王太子から外れたことを理由に第一王子の婚約者・レジーナが我儘を言い、第一王子と第二王子の婚約を交換するよう根回ししたらしい。 セレナは仕方ないと割り切って、新たに婚約者となった元王太子のロベルトに会いにいく。 はじめて会ったロベルトはベッドに寝たきりで、周囲からも見放されて、がっつり心を病んでいた。 その姿があまりに不憫だったので、連れて帰って癒してさしあげることにしたお話。 【総合 ランキング】 日 間: 1位(2021/2/16-17) 【異世界(恋愛)ランキング】 日 間: 1位(2021/2/16-17) 週 間: 2位 月 間: 2位(2021/3/12-13) 【月間短編BEST300】1位 【四半期短編BEST300】1位 【累計短編BEST300】20位入り (2021/10/6時点) 【TOPIC】 ◆一迅社様より 2022.1.31発売の『訳あり令嬢でしたが、溺愛されて今では幸せです アンソロジーコミック 2巻』に収録していただくことになりました。 ◆2022.9.1より 単話配信 がはじまりました。  詳細は本編終了後、後書きの下をご覧ください!
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異世界[恋愛]
最終更新日:2021年02月14日
短編
え……さらし?え、女神様?
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コメディー[文芸]
最終更新日:2021年01月01日
短編
母に溺愛される妹ミルフィに、何もかもを譲ってきたリネア。ある日、自分付きのメイドのアンまで譲れと言われる。 「お嬢様。嘆いている場合ではありません」諦めて譲るしかなかったリネアに、アンは言う。 「私がお嬢様に差し上げられるのは、掃除の技術です」 「え?」 ※アルファポリスに投稿済みのものと同じ内容です。
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ハイファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2021年01月02日
短編
連載はじめました 『されど悪役令嬢はタヌキに愚痴る』 https://ncode.syosetu.com/n8293gs/ 「人間はどうして婚約なんかするのかしらね……」 「タヌキと婚約したって仕方がないから」 『令嬢の湯』――それは東方の辺境の街に存在する、隠れた人気スポットである。 そこの湯守の令嬢ダニエラは、昔は王都の有力貴族の令嬢だったという。だが婚約者である王子に一方的に婚約を破棄された挙げ句、でっちあげの罪を着せられて王都を追放されたという。 その温泉の常連客である鍛冶師の青年「タヌキ」は、そんな彼女の過去を知って驚く。いつも気怠げで、なおかつ少し孤独そうな彼女を何とか救ってやりたいと「タヌキ」が思っている時だった。 婚約破棄してきたはずの王子の使者が辺境の街を訪れ、ダニエラに「前年身罷った王太子妃にした全ての罪を赦す。王都へ帰還し、再び王子と婚約するように」と告げる。 あんな王子にこの人は渡せない。そう憤慨する「タヌキ」だったが――。 【02/01/08 続編書きました】↓ 悪役令嬢の愚痴はとどまるところを知らない https://ncode.syosetu.com/n3064gs/
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異世界[恋愛] R15残酷な描写あり
最終更新日:2021年01月02日
短編
「迎えに来たぞ、我が花嫁よ——」ハルフォード子爵家長女、エリゼの17才の誕生日パーティにて。突如空から美貌の男が舞い降りた。翡翠の髪に黄金の瞳、人間離れした美貌を持つその男は自身を竜だと言い、エリゼを自分のつがいだと言ってきて——なんてことが日常茶飯事!そのセリフ先月も先々月も聞いた!神に愛されすぎて人外からしょっちゅう求婚される女の子、エリゼ・ハルフォード。そんな女の子を婚約者に持った普通の男、ディルク・ドレッセルが、愛しい彼女を守るために今日も人外求婚者共に立ち向かうお話。
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異世界[恋愛]
最終更新日:2021年01月01日
短編
「魔王を倒した暁には、褒美として我が娘をくれてやろう!」 国王である父親がそう宣言して数年、魔王を倒して帰ってきた勇者の存在に私は心かき乱されていた。 戦いにしか能の無い者と結婚など絶対にしたくない。私は勇者を撃退するべく自分の手の及ぶもの全てに協力を要請する。 だが学園に現れた勇者は私達からの「教育」など意に介さず平然と過ごし続け…。
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ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2020年04月08日
短編
「マリッサの冒険」第2段。 マリッサは初めてのお茶会に参加します。 5年前に助けてくれた男の子と再会しドキドキの展開に…
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異世界[恋愛]
最終更新日:2020年08月30日
短編
7歳の誕生日の日、家族に「出ていけ」と言われたマリッサは荷物を詰め冒険にでた。
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異世界[恋愛]
最終更新日:2020年08月27日