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連載 完結済 24エピソード
国王陛下の書斎には、少し変わった絵が飾ってある。黒い喪服を着た顔色の悪い痩せた少女の肖像画だ。背景に描かれたレギスの町は明るい光に満ちているが、それがかえって少女の陰鬱さを強調するような、あまり見ていて楽しい気分にならない絵だ。これは、この絵の少女と、少女の出会った少年の辿った生涯の物語。本編完結しました。番外編もそれぞれ完結しています。誤字報告ありがとうございます。2021.5.1誤字報告頂きましたが訂正は見送らせて頂きました。詳しくは活動報告をご覧ください。
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純文学[文芸]
最終更新日:2019年06月14日
短編
この国でラストダンスに使われる曲に合わせ、踊る一組の男女。男は王子で、女は聖女。ラストダンスは婚約者か伴侶と踊る習わしのあるこの国の民は、王子の婚約者は公爵令嬢に内定していたが、聖女に変わったのかと納得した。一方で公爵令嬢の家族は怒りに燃え、王子の母である女王は焦っていた。このままでは開戦を申し込まれる恐れがあったからだ。開戦すれば多くの民が犠牲になり、敗けは見えている。ラストダンスの最中、公爵家は去った。そして女王は決断を下す。※R15は保険です。
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純文学[文芸] R15残酷な描写あり
最終更新日:2019年07月15日
連載 43エピソード
ー母が飛び降り自殺を図ってから、11年の時が経とうとしていたー 「母の意識が戻るまで、私は幸せになっちゃいけないんだ」  意識不明の母と、行方不明の父を親に持つ少女、楓。  彼女は親に虐待を受けた過去を持ち、その身に傷を宿していた。 「私がいけないの。私が母を殺した」  自分を責めることでしか、母の凄惨な容態を受け止められない彼女の心は、既に崩壊寸前だった。  「ずっと、お前の側にいる」  楓の幼馴染で、彼女と幼き頃から行動を共にしてきた少年、瑠依。  彼は次第に楓に対する自分の感情に気づいていくが、彼女が傷つくことを恐れ、そこから目を背けてしまう。 「楓が『家族』であることを望むなら、俺はそうありつづける」 『家族』のように近くて、それでもどこか遠い二人の関係は、11年後の「あの日」を堺に変わっていく。 「楓を大切にしてくれる人がいて、良かったです」  楓はある日、朗らかで、でもどこか不思議な少女と出会う。彼女は榛色の瞳を持つ、アメリカ帰りの女の子だった。  そして彼女もまた、過去に大きな傷を負っていた。 「あなたを大切に思ってくれている人が、絶対にいるんです」  彼女の言葉に、そして大事な人たちとの心の交わりに、楓の鎖は溶かされていく。  私は、赦されてもいいんだろうか。  私は、幸せになってもいいんだろうか。  「生まれてきてくれて、ありがとう」  これは、一人の少女が幸せに出会う物語。  ※カクヨムでも同じものを掲載しています。
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ヒューマンドラマ[文芸] R15
最終更新日:2019年02月06日
連載 完結済 14エピソード
死ぬために訪れた自殺の名所で、たまたま出会った男、イト。彼と共に「自殺の練習」をする私は、「もう死ななくてもいいのではないか」の一言を、どうしても言えずにいた。 宇宙人のような男と、弱くて脆い私の、遠くて近い恋の話。
作品情報
ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2019年01月24日