主人公山石駆は不登校生である。ブラジャー事件という中学時代の出来事をきっかけにして学校に行けなくなった。
社会適応能力も夢を追うだけの才能もない山石駆はまさに底辺。
そんな山石駆だが、ゴミ置き場でたまたまみつけ、気まぐれにギターを弾いたことをきっかけにして奇妙な出来事に巻き込まれていく。
ギターは星河天音という少女に変身し、『世界はロックンロールで出来ている』とのたまう。
『私の手を取って』という少女に心を動かされた駆はその手を取り、結果、ツッチーとよばれるツチノコみたいな神様っぽい何かと契約を結ぶことになる。
なにもかも幻想なのか、とも思う駆だったが、とりあえず、今大事なのは学校に行くことだと、なんとか学校に行けたはいいが、中学時代の好きだった相手を傷つけてしまったり、中学時代に駆をいじめた黒咲百合との確執、さらにいつも駆がゴミ拾いをしている公園で知り合った少女木下雫のどうしようもない過去に触れ、次第に駆の心は追い込まれていく。
そんな心を弾くように、天音の宿るギターを弾くと、なんとも摩訶不思議な世界にトリップしてしまう。そこで、であったのは黒咲百合とクラムオブヘルメスという原始の存在。
黒咲百合とクラムオブヘルメスと戦い、死闘を乗り越えた結果。
駆は、『俺達は幸せになるために生きてるんじゃない、この胸の奥底にあるなにかを叫ぶために、ロックンロールをするために生きてるんだ』という結論に達する。