オルデン大陸に住むフエルテは筋肉をぴくぴく動かすことで真空刃を生み出しビッグヘッドという怪物を切り裂きます。彼はフエゴ教団では司祭の杖と呼ばれていました。
フエゴ教団は宗教団体に見せかけた、化学集団です。中世文化に落ち込んだ村にやってきては、公衆衛生の徹底と因習の破壊に勤しんでいました。
彼にはアモルという美人の幼馴染の司祭がおり、司祭の最終試験に猛毒の山に行きます。
実はアモルは男の娘で、こんな美人が男のわけがないと言われていました。アモル自身も筋肉を鍛えており、毎晩フエルテを攻めて楽しんでいたのです。
途中、キノコの亜人が住む村では、筋肉大好きなベニテングダケの亜人ヘンティルと、サシハリアリの亜人イノセンテが仲間に加わります。フエルテとアモルは寡黙なので、おしゃべりな二人の加入はパーティを華やかにしました。
しかし途中には巨大なアライグマなどやビッグヘッドたちが襲ってきたのです。
実は200年前に核戦争で世界は一旦滅びました。それをビッグヘッドたちが汚染した土壌を喰らいつくし、再生したのです。世界各国に散らばっていたアライグマなどの特定外来生物を運んできて、新たなたんぱく源にしました。
本来知性を持たないビッグヘッドですが、エビルヘッドという個体により、独自の社会を形成しています。彼等を崇拝するエビルヘッド教団は次々と特殊型のビッグヘッドを差し向け、フエルテを英雄に育てようとします。これは神応石という人の精神に作用する特殊な石の影響です。
とりとめない噂が肥大化すれば、現実と錯覚する。それをエビルヘッドが悪役となり、フエルテを正義の味方にして、世界中に広める計画なのです。
果たしてふたりは試練を合格できるのでしょうか?
痛快冒険活劇の幕開けである。
ツギクルにも掲載しています。