そこは人間と魔物が手と手を取り合い、共生する世界。
この世界では十五歳になると自分の魔物を持つ権利が与えられる。
魔物をこよなく愛する少年クラウディオは十五歳の誕生日を迎え、自分だけの魔物を手に入れるべく”召喚の儀”に出掛ける。
同い年の者たちが自分の適正に合った魔物を召喚していくなか、とうとうクラウディオに順番が回ってきた。
だが、クラウディオに下った判定は――Fランク。
魔物を持つことが許されない失格者の烙印を押され、絶望するクラウディオ。
しかしこの儀式は仕組まれたものだった。
そのことに気付き打ちひしがれる彼は、自宅の倉庫にて一匹の傷ついた魔物を発見する。
これは魔物を愛する少年が幾多の絶望を乗り越え、やがて最強の魔物使いへと成長する物語。