これは人間の物語。神ならぬ身の、力を尽くして生き抜く様を描いた古代ロマン。
時は大帝国分裂後の群雄割拠の時代。胸に死刑囚の烙印(スティグマ)を押されたマグヌスは、マッサリア王国の第二王子の身分から王位継承権も領地も奪われて追放され、後に「大帝国再建のために必要」と、臣下として呼び戻された異色の経歴を持つ。
初恋の公女ルルディとの身分を隠した逃避行に始まり、大国アルペドン王国との死闘、多島海をめぐるルテシア王国の残党との海戦……幾多の戦乱を経て、マッサリア王国がその地位を確かなものにするまでマグヌスの活躍は続く。
一方で、王妃となったルルディとマグヌスの許されぬ恋模様は尾を引く。マグヌスはアルペドン王国の王女マルガリタと結婚するものの残念ながら政略結婚は冷めきったものとなった。
東方ではマグヌスの学友カクトスが東帝国内の成り上がりを虎視眈々と狙う。
そして東帝国とマッサリア王国は激突して……。
古代風の舞台に、読者の予断を許さない熱い人間ドラマが展開する。
異色のファンタジー戦記、ここに爆誕。
※完結済み、改稿済み。特に序章は新エピソードを加えいっそうおもしろくなっています。
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