最恐の父に処刑された“悪役令嬢”ステラ。
……目を覚ますと、そこは十年前──六歳の自分の体だった。
三度目の人生。
一度目は現実世界、二度目は物語の中の悪役令嬢。
そして今度こそ、破滅の運命を変えるために彼女は立ち上がる。
「今度こそ、お父様と向き合って処刑されない人生を手に入れる──!」
ステラはなにも怖くない気がした。
なにせ、父に殺された経験があるのだから。
問題の父、“最強”にして“最恐”のディルに向き合うために、素直に本音をぶつけると即解決!
そして彼は、家族の守り方が壊滅的に下手な、重すぎる愛の持ち主だった。
最愛の妻を亡くしてから、愛し方がわからなくなったディルは、
ステラに全力で溺愛と過保護を炸裂させてくる。
そんな中、元皇子・アレスが、突如家族として迎えられる。義弟として迎えた彼とステラは絆を深めていく。
そして、生きる目標を見つけることになり、ステラが出した答えは──
「原作に関わらないモブキャラと恋愛して結婚しよう!」
しかし、恋愛も結婚も、最恐パパは全力で禁止宣言!
だったらお父様はなぜ、前世で私を処刑したの!?
今世でお父様が殺意を向けるのは、私じゃなくて、私の周り!?人生三周目も波乱しかない。
悪役令嬢ステラがつかむのは、処刑エンドじゃない“幸せな未来”──?