どこにでもいる平凡なサラリーマン・片桐優太 31歳。
彼は悲しい過去を抱えて今日を生きている。
三年前突然襲いかかった悲劇、最愛の妻の死。
それは優太の心に一生消えない楔(くさび)として突き刺さった。
心を閉ざし、決してパーソナルスペースに異性を入れない優太に、衝撃的な出会いが待ち受けていた。
これは、最愛の妻の死に絶望し、一度は人生を諦めた男が、再び『愛』を掴み取る物語。
※この物語の時代背景は、平成10年頃です。今では誰もが持っていて当たり前の携帯電話が殆ど普及しておらず、スマホに至ってはまだ存在すらしていない時代の物語です。「電話一本で通じるのに」……それが出来ないもどかしさも、物語の彩りとして楽しんで頂ければ幸いです。
※第一話冒頭のタイトルロゴは、武 頼庵(藤谷 K介)様から頂戴したものです。武 頼庵(藤谷 K介)様、素敵なロゴをありがとうございました! この場をお借りして、厚く御礼申し上げます。