人や竜人。エルフや魔獣等のいる世界。ある一人の子どもの命が狙われた。小さな子どもは命からがら逃げ出して、崖下に落ちてしまう。
時は変わり、その崖の下にある王国エルダナ。
逃げ出した子どもを匿ったと判断されたのか、ある日その国は攻撃を受ける。しかしその攻撃は、あからさまな物ではなくて、土砂降りの日の雷鳴に紛れた静かな攻撃。隣国、猩緋国からの探りの攻撃だと判断。
隣国であるその国から友好の証として送られたお茶の苗木が破壊され、どうしたものかとエルダナの王は悩む。
その王様の命令で、騎士であるダリスとラースが、失われたお茶の苗木を手に入れに奮闘する……。
……お茶の入れ方や料理の話が、所々に出てきます。