平民上がりの少女アルマは、聖女として王城で勤めていた。国中の“穢れ”を払う聖女の仕事は大変だったが、アルマはいつも励ましてくれる第一王子のサディアスに、いつしか淡い恋心を抱いていた。
しかしある日、サディアスから「第二の聖女になってくれ」と言われる。それは、アルマがサディアスの恋人であるエスメラルダの補佐に回るということを意味していた。
聖女は一人しかいてはいけないのに? しかも、ぽっと出の女が第一の聖女?
頭にきたアルマは聖女を辞め、隣国で新たな人生を歩むことにした。
アルマは隣国でも呪いのアイテムを浄化し、道具屋を開いたり、強盗団を捕まえたり……と持ち前の聖女の力をいかんなく発揮する。
すると、アルマの規格外な力は徐々に周囲に知れ渡り、やがて隣国の王子も彼女に目をつけ……!?