世界を二分する大きな戦争を終え、新たな秩序の元に再構築された世界。
その世界では男女の間に存在した不平等が全て無くなっていた。
同性同士の生殖細胞から子供を生み出す技術により、人々はsexによる妊娠と出産から解放された。
法律により、避妊の有無を問わず生殖行為が違法となった日本で生活する少年桐生壮亮は、今の世界秩序を疑問視するセックス自然主義派の人間や、sexに興味を持った先輩や同級生との交流の中で、平等であると信じてきた世界の矛盾を知っていく。
sexを知らずに育った少年少女が、禁止されたsexをふたたび取り戻した時、世界は大きく動き出す。