人は、とても弱く、脆い存在だ。 　知能は高く、運動能力に長けていないとは言わない。弱いのは、その精神、そして寿命だ。 　ただ一つの言葉で崩れてしまうような弱く脆い精神。…そして、世界の寿命に比べれば塵にも等しいほどに短い年月しか生きられぬ、たかが８０年と少しの寿命。 ――人は、世界の『理(ルール)』には無力だ―― 　だが、世界にはその『理』を超越する、ただ一つの種族が存在する。 　その名は『吸血鬼』。 　人の生と死を超越した、ただ一つの存在。 ――それは、実在していた。

30代・独身・オトコなし。そんな私が初めてプロポーズを受けた相手は江戸からきた侍だった。 酸いも甘いも味を覚えて人生にこなれたはずの30女子と、何やら特命を抱えた侍。大人だけど恋には不慣れな二人の同居生活が始まった。 ※2014年12月21日、第１話改稿しました。文章のわかりにくかった箇所を直しています。新しい内容はありません。 ※はじめの10話で第一部はいったん完結。番外編を挟んで第二部・第三部も完結しています。 ※直接的な表記はしていないのでR指定をしていませんが、大人の恋バナなので、匂わせるような表現は所々に出てきます。

１９歳と２０歳は、全然違う。「子ども」でいられる最後の夏に、１０年前の両親の離婚によって離れ離れになった元・きょうだいが一緒に過ごす、自分自身を見つめるお話。

中国の古い書物に世界の成り立ちについて、こう書いてあった。 『蒼き龍が世をつくり、それに使える龍が陰陽を正す。そして巫女が龍に力を与え、陰陽を調和する』 誰もがただひとつの物語だと思っていた。 光野星《こうのせい》は男顔負けの運動神経と性格で女子からモテているが、 男子からは男扱い。 親友のつぐみと正反対で、彼女の惚気にふて腐れて気味。 しかも彼氏は幼馴染の大地だし。 そんな彼女は大きな秘密が… 恋も友情も使命も乗り越えていく 少女の物語。

　竜王と人間の間を調停する役割を持つ竜停師。 　その存在は極秘で各国の王しか知らないとされている。 　しかし、この盟約が崩れ去ろうとした。十年前一体の竜王が唐突に国を襲い始めた。その進みは遅かったが、五年の月日を掛けて数多の国を蹂躙した。 　その竜王を倒したのは一人の男だった。普通の人間が成しえぬことをやってのけた。その男を人々は竜殺しと称えたのだ。 　竜停師のサンは大陸一とも言われる強国ウィニアが、盟約を破ると言う話を聞き、やってきた。そこで出会ったのは、竜殺しのザレルであった。 　剣と魔法と竜の異世界ファンタジー。

騎士様の使い魔のスピンオフ。騎士団長レイド×ライトの姉エルサーナの外伝になります。 3度結婚に失敗し、噂や奇異の視線から逃げるように、王妃の専属侍女となったエルサーナ。それから5年、社交界から遠ざかり、ひっそりと奥の宮に勤める彼女は、騎士団長・レイドと付き合っていた過去があった。ところが、もう過ぎたことだと思っていたのに、今になってレイドが攻勢に転じてきて…！？　コワモテ騎士団長と専属侍女のお話です。

私こと片桐美弥は19歳の女子大生。事の起こりは半年前の異世界召喚。帰らないでとすがりついた子供の手を振り切り、やっと戻ってこれたと思った次の瞬間再び召喚。 これって嫌がらせ？　と憤る私の目前に立っていたのは、なんだかどえらい男前だった。 帰りたい私と引き留めたい男の攻防的異世界召喚ラブコメディ。