無実の罪によって愛する姉、ローズマリーを処刑されたレイナルドは復讐を誓う。
いつか姉を殺した者達に、姉以上の苦しみを与えることだけを支えに生きていた。
姉が殺されて20年。
ようやく時を得て復讐を果たす日が近づいてきた。
そんな20年の間に、彼の愛した姉は転生しマリーとして生まれ変わっていた。
前世の記憶を思い出したマリーは、過去の経験から今度は平穏に生きていくことを望んでいたけれど。
望みとは裏腹にマリーは王宮へと舞い戻り、そしてかつての弟と再会する。
生前可愛がっていた弟のレイナルドが、まるで別人の男性になっていて戸惑うマリーと。
かつて愛した姉に似たマリーに、惹かれていくレイナルド。
けれど復讐の時は近い。
復讐を望まない元姉と、復讐しか望まない元弟とのお話です。
※「転生した悪役令嬢は復讐を望まない」のif話ですが、本編からでも読めます