電子と科学の発展著しい20NX年代。そのN4年。
事故で亡くした親の遺産を食いつぶしながらプラモ造りとスクラッチ・ビルドの道に邁進する、ちょっとこじれたインドア系高校生・鶴来浩介(つるぎ・こうすけ)。
ガンプラもやりつくしてるし、ブキヤやらハセやら波やらあれこれもチョット食傷気味…そんな彼がちょっぴり気になっているのが、けっこー前から巷でおおはやりの“フェアリー・メイデン”。
全技術オープンソースで基幹構成物は汎用品の応用…ーなので競争著しい関連メーカー各社は入れ食い状態の、マニアにとっては実にヨロこばしいコンテンツ。
それが、だいたい六インチだとか1/12くらいの、全高十五センチほど前後の完全自立知能型マイクロ・オートマトン“アレックス・システム”。特に少女・女性型の、その総称。
“彼女なんかいらなくなる”というウワサを聞くに付け欲しいのは山々であるが、しかし隣家の幼馴染が猛烈に反対するので買うに買えなくなっていたそれ。
そんな彼の元に、事故で死んだはずの両親の名義でとある小包が送られてくる所から物語ははじまるのです…
(たたぽぽ氏https://www.pixiv.net/member.php?id=1582051から素敵なイラストを頂きました! 第一話冒頭に張らせていただいております)
この作品はフィクションです。 実在の人物や団体などとは関係ありません