あと一つ、人間の願いを叶えれば自由になれる。
自らにかけられた封印を解くため、永い時を経て、人間の願いを叶え続けてきた魔人・バリーは、最後の契約者に呼び出される。だが、その契約者は、自分勝手な我儘をし続けたせいで、幼馴染に絶縁された聖女だった。しかも、その願いというのが幼馴染を探して欲しいというもの。自由になりたいバリーは、人探しくらいなら、という理由でその願いを了承し、契約を交わす。しかし、幼馴染を探しているだけなのに、何故か問題が立て続けに舞い込んでくる始末。
だが、問題はなかった。
何故なら、バリーは最強の魔人なのだから。
これは、最強の魔人と我儘だった聖女が織り成す物語。
※題名を少し変更しました。