交通事故だと思ったら、なんと異世界トリップでした。
幼なじみが大好きな深月(16)は、彼のお姫様になる為日々奮闘中。参謀の協力のもとやっと努力が実り始めた彼女に、しかし神様は優しくなかった。
「ここはどこなの……」
目覚めたのは知らない場所、闇に怯える光の世界――――ルーウィン。
落とし物の如く引き渡された王宮で、深月はこの世界における自分の価値を知る。
王女と同じ顔、同等の神力を持つと告げられた深月が取った行動は、武器を手にすることだった。
色違いの巫女姫、美貌の神官、冷酷な皇太子にあどけない少年騎士。
最愛の幼なじみをも巻き込んで、世界は目まぐるしく色付き出す。
「意外と頭は悪くない」
「ちょっとなぐってもいいですか?」
少年と少女の、光を繋ぐ物語が始まる―———。