≪輝術≫と≪機械≫が並び立つ世界で、少女は運命に挑む。
やがて世界を救う少女の、恋と冒険の物語。
【序盤・1章~】
王国南部の都市で暮らす少女・ルーチェ。
学生として平凡な日々を送っていた彼女は、輝士見習いの青年・ジュストとの出会いをきっかけに、初めての恋を知る。
ある日、魔獣の脅威に襲われたルーチェは、物語の英雄にならい≪隷属契約≫を行う。
それが彼女の隠れた輝術の才能を目覚めさせた。
だが、それはジュストを国から追放するという、残酷な運命を招いてしまう。
——もう一度、彼に会いたい。
その願いを胸に、ルーチェは生まれ育った街を後にし、未知なる世界へと旅立つ。
(以降・微ネタバレあり!)
【中盤・4章~】
大賢者のもとでの修業を経て、ルーチェはついに一人前の輝術師となる。
しかし、彼女を待っていたのは、やがて訪れる戦乱の影だった。
戦火を未然に防ぐため、ルーチェは西の果てにある神都を目指す。
旅を共にするのは——
輝士見習いの青年、東国の剣士、小国の王子、村娘、そして少女吸血鬼。
出会いと別れを繰り返し、強敵との戦いを経て、ルーチェは確実に成長していく。
やがて彼女は、人々に『閃炎輝術師』の再来と呼ばれる存在となっていった。
【終盤・9章~】
人類の精鋭は、魔王に敗北した。
闇の異界より侵略者が現れ、世界は絶望に沈んでいく。
そのとき、眠りから目覚めたルーチェは——『魔王の力』に覚醒する。
圧倒的な力を手にした彼女は、次々と邪悪な敵を討ち倒していった。
一方、その頃。
ルーチェの故郷にいた友人・インヴェルナータは、事故により全く異なる世界へと転移してしまう。
そこで彼女が目にしたのは、高度な機械文明を持つ第三の世界。
やがて、その世界の軍勢が戦乱に介入し、運命の歯車が大きく動き出す——。