ダンジョン産の素材で経済がまわる世界。
令嬢リシェルは、領主である兄とともに領地を豊かにしようとがんばっていた。だが「ダンジョンもない陸の孤島に用はありません」と商人にすら冷たくあしらわれてしまう。
それでも、亡き両親の悲願を果たそうとする奔走するリシェルの前に、創造神と同じ名を名乗る不遜な少女が現れた。
「迷惑をかけた詫びに、ダンジョンをやろう」
その一言で領地にダンジョンが誕生。しかも、その管理をリシェル自身がすることに。
「……つまり、希少な素材とかも入手し放題、ってことだよね? ……ヤバすぎでは?」
人類で唯一のダンジョンマスターとなったリシェルは正体を隠しつつ、需要の高い素材を得られるダンジョンとして売り込み、冒険者ギルドや王都の商会を誘致、領地を発展させていく。
冷暖房完備の快適な部屋の中で。
「見下していた人たち? 今度はこちらからお断りです」