大陸一の美貌と呼び声高く、聡明なマイラ。かつては誰もが憧れたマイラも、最悪な婚約破棄によって二十二歳の嫁き遅れ悪女と呼ばれることに……。そんな彼女に手を伸ばしてくれたのは、サフォーク国の第二王子ロスリーだった。だが、人々の悪意に晒されて結婚式を終えたマイラを、奈落の底に突き落としたのもロスリーだった。マイラは決めた。「ロスリーに感謝なんてするか! わたくしは今世紀最大の悪女になってやるわ!」
真面目で純粋な王女様が、空回りしながら悪女を極める努力をし、悪妻として旦那様の役に立とうとしたり、身を引いたりするお話です。
『今から全力でお飾りの妻を目指します! 多分……』に出てきたロスリー殿下がヒーロー? になる話です。前の作品を読んでいなくても分かるようにしたつもりです。
最後に二つ番外編がありますが、本編の補足なので一緒に読んでいただいた方が分かり易いかと思います。番外編含めて八万字程度です。