公爵令嬢のリリアは七歳の誕生日、とんでもないことを思い出す。
それは、自分は次期王妃の権力を傘にきて好き勝手振る舞い、最終的に全ての悪事を暴かれて断罪されてしまう乙女ゲームの悪役令嬢に転生したということ。
どうにか死亡フラグは折りたい!と第一王子と婚約させられてしまう前に、慌てて出会ったばかりの辺境伯子息、クラークと婚約したいと言い張る。
だが彼女は気付かなかった。
攻略キャラの一人であり婚約者である、ゲームではツンデレキャラだったクラークが、いつの間にか立派なヤンデレに成長していることに。
これは、この世界が乙女ゲームだと信じているリリアと、そんなリリアの望みを叶えてあげようとするクラークの話。