由緒ある神社の神主を務める家系に生まれた少女、鹿林花梨。
幼い頃から、作法やしきたりに囚われて息苦しい生活を強いられてきた花梨は、ある日ついにその不満を両親にぶつけてしまう。
『こんな家に、生まれてこなければ良かった……!』
徐々に花梨はその発言に罪悪感を抱くも、謝罪の言葉を口にする機会は永遠に失われてしまう。交通事故で、花梨とその両親は命を落としてしまった――。
――のだが、花梨の意識は別の世界で目覚めた。
『クレア・ソール』として新たな生を受けた彼女は、この世界では家族を大切にし、かけがえのない時間を共に過ごしていこうと決意する。
しかし、その平穏は長くは続かなかった。
目の前に現れた魔物、家族を守るため無意識に発動した『力』、選ばれし者である『神官』の存在――。
クレアの人生は、大きく動いていく。たとえ、それが彼女の望まない未来であったとしても。