複合現実型コンタクトレンズデバイス『レゾナンス』
互いの作品を自由に行き来できる『シンクロ・システム』
そのテクノロジーは、斜陽産業であった芸術に再びスポットライトを当てた。
名門常磐学園の美術教師・穂高耀は、新設された芸術科の担任に指名される。
普通科に在籍する妹の灯と、名ばかりの部活『芸術部』で過ごす穏やかな日々――
芸術家としての自分はもう死んだ。それでいいと、思っていた。
そんな耀の世界に、運命の出会いが訪れる。
二人の天才、八神奏と神代梓。小説家の卵、来栖結。
三つの押しかけ入部が、止まっていた時間を動かし始める。
最後に彼らが見るのは、どんな『アート』か?
世界がいま、シンクロする――ようこそ、芸術家の庭へ。
魔法のiらんど小説大賞 最終選考ノミネート作品